犬を災害から守るためには、、飼い主さんの指示を聞くことができるようにしておくべきものがいくつかあります。
「待て」「伏せ」「ダメ(NO)」など様々な指示を愛犬に出すことで、命を守ることにつながるのです。
この指示ができるかできないかでは命を守るために大きく違いが出ます。
また、避難所で生活するときなどにも役立ちます。
例えば我が家で震災に遭った時にも様々な場面で「待て」は役に立ちました。
今まで経験したことのない大きな揺れに愛犬もパニック寸前で家中を走り回ってしまっていたのです。
食器は落ちて割れ、家具も倒れ、ぐちゃぐちゃの状態の中で愛犬が怪我をしてしまう!!と思った私は咄嗟に愛犬の名前を呼びそばに寄せ、「待て!」のコマンドをかけました。
するとパニックになっていた愛犬は私のそばで揺れが収まるのをしっかりと待つことができ、家具の下敷きになったり、怪我をしてしまう、脱走してしまうということを防ぐことができました。
また避難所でも初めて会う犬とすれ違う時は、待てをかけて落ち着かせてからすれ違うなどの方法を取ることで、トラブルになってしまうことなく過ごすことができました。
その他にもたくさんの場面で「待て」が役に立ったのです。
そこで今回は、「待て」の指示をしっかりと、できるようになるべき理由や正しい待ての指示ができるようになる練習方法をご紹介していきます。
犬の「正しい待て」とは

『待て』の指示を聞いた愛犬が、動きを止め、次の合図が出るまで、その場でじっとするという状態です。
短い時間でも長い時間でも動きを静止し、合図を待ちます。
飼い主さんと愛犬の距離が、近くても遠くても静止し合図を待つことができる状態が正しい待ての状態です。
待てを教える理由
『待て』ができるようになることで、衝動的な犬の行動を止めることができ、衝動的な出来事を防止することができます。
トラブルや危険の回避ができるため、災害時にもとても大切な指示なのです。
またパニックになったときなどに、落ち着かせるためにも役立ちます。
犬の正しい待ての教え方は?

では、犬への正しい『待て』の教え方について確認していきましょう。
待てを教えるための準備
まずは環境を整え準備をしましょう。
- 集中できる環境を作ります。
(テレビなどは消しましょう。) - おすわりをさせます。
- ご褒美を準備しておきます。
正しい待ての教え方手順
- おすわりをした状態で前に立ち、手にご褒美のおやつを持ちます。
- おしりが浮いておやつを取ろうとしたら、「おすわりだよ。」と声をかけます。もし犬がおやつを取ってしまっても出来るまで何度も繰り返します。
- 2秒ほどおすわりをしたまま犬がおやつ取らず、おすわりをして動きを静止して待てたらおやつをあげます。
徐々にその秒数を2秒、5秒、7秒、10秒と開けていきます。徐々に声をかけずに、目をじっと見て、待たせるようにします。上手に待てたら褒めておやつをあげます。 - できるようになったら、待てという言葉を覚えさせていきます。おやつを持った手をさきほどのように前に出し、2秒ほど経ったところで「待て」と声をかけます。10秒待つことができたところでおやつをあげて褒めましょう。これを繰り返します。
- 待てを解除する「よし」を教えます。
待ての声がけで10秒待つことができたら、そのまま飼い主さんが一歩後ろにさがり、そのままもう10秒待つことができたところで、「よし」という声をかけます。
よしの合図で手のひらをひらきおやつをあげます。 - 1歩さがった状態の待てとよしができるようになったら、さきほどと同じ形でもう一歩さがり、さらに10秒待ち、よしの合図をかけおやつをあげて褒めてあげるという状態の歩数を増やしていきます。
5歩下がったところまでできるようになるまで繰り返し練習を行いましょう。
犬とハンドシグナルの「待て」もできるようになるとイイ!!

声がなかなか届かない場所、周囲がうるさい場所で指示の声が通らないとき、自分自身が声を出すことができない場合などに、ハンドシグナルの待てができるととても役立ちます。
災害時や避難所などでもハンドシグナルの待てが役立つ場面がたくさんあります。
さきほどの5歩下がった状態での待てができるようになってきたら、愛犬の前に手を広げた状態で待てのハンドシグナルを見せながら待ての声がけをして教えていきます。
何度か繰り返していくうちに、ハンドシグナルだけでも待つことができるようになっていきます。
災害時は自分が声を出せなくなる状況に陥る可能性もありますし、避難所では大きな声を出せないようなこともあるのでハンドシグナルだけでできるようになるととてもよいです♪
犬に正しい待てを教えるときの注意点

犬に待てを教えるときの注意点があります。
焦らずに徐々に教える
飼い主さんが焦って教えてしまっていたり、できないことにイライラしてしまうような状態はよくありません。
愛犬にとってもストレスになってしまいますし、練習をすること自体が嫌になってしまいます。
徐々に秒数を増やしていったり、一気にできるようになる必要はないので、ゆっくりと進めていこうという気持ちで行っていきましょう。
使う言葉を統一させる
待たせる合図が「待て」で解除の合図を「よし」に決め、ハンドサインを顔の前で手の平を見せる状態だと決めたら、合図を統一させましょう。
例えば、「待て」を「ステイ」と教える場合もありますが、どちらかに限定します。
家族内などでも統一して使用するようにしてください。
できたときはたくさん褒めよう
できなかったときに激しく叱ることはしません。
できたときに、たくさんめいっぱい褒めてあげるということが大切です。
たくさんしっかりと撫でて、大きな声で明るいトーンでしっかりとわかりやすく褒めてあげるようにするとよいです。
褒めることを十分に行うことが、より、わんちゃんの上達の鍵になりますよ。
災害対策!犬のための避難グッズを忘れずに!
犬と避難をする際、飼い主さんの避難グッズとともに、犬のための避難グッズを忘れずに持っていく必要があります。
普段から準備をしておき、スムーズに持ち出すことができるようにしましょう!
犬のための地震避難グッズ
最低でも3日分~7日分はすぐに持ち出せるようにしておくとよいです。
最低限これらはすぐに持ち出せる避難グッズとして用意しておきましょう。
そこでおすすめなのがペット用防災バッグ10点セットです。

この10点セットのバッグに、愛犬の好みのドッグフードと愛犬が好きなおやつを約3日分と常備薬(服用している場合)10点セットのバッグにプラスして入れておくことでサッと持ち出すことができる避難バッグになります。
バッグの中が保冷可能素材になっています。
10点セットに入っているお水は賞味期限2年の長期保存可能で、マグネシウムやミネラルの含有量が少ないので安心して愛犬に飲ませることができます。
予防接種証明証と動物病院保険証のコピーも入れておくとより安心ですね。
避難用リードやクレートと一緒に置いておくことで、いざというときに、パッと持ち出すことができ、とても役立ちます。
災害時に愛犬が脱走や迷子になってしまった場合、探す時には愛犬の写真が必要になります。
スマホに愛犬の写真が入っていても、災害時は充電が切れてしまい充電することができない場合もあるでしょう。
そんなとき、愛犬の写真をバッグに直接プリントしてあることで探す手助けとなってくれます。
また、バッグが大容量であるため、お気に入りの小さめのおもちゃなども一緒に入れておくのもよいですね!
関連記事:Paws&Prepの防災バッグ10セットの評価は?口コミ!良い点悪い点
まとめ

いかがでしたでしょう。
災害時に飼い主さんの指示で愛犬が待てをしっかりとできるようになっていることで、愛犬の命を守るためにとても役立つことを知りました!
秒数を増やしていくような練習のときは、すこしずつゆっくりと、飼い主さんと愛犬のペースですすめることが大切です。
私も愛犬と、待ての秒数や距離を伸ばしたり、ハンドサインだけで待てができるようになる過程の中で私が焦って練習している時よりも、ゆっくり愛犬のペースでできるようになればいいな♪と思ってから練習するようになった時のほうがスムーズにどんどんできるようになっていきました!
災害時の避難をスムーズに行うためにも、避難所でのトラブルや危険を回避するためにも、待ての練習、習得をしておきましょう!
ペット用防災バッグ10点セット

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