犬と暮らしている家で火事になってしまったり、近隣が火事になってしまうということがあります。
そんなとき、いかに安全に落ち着いて避難するかが、愛犬と飼い主さんの行動にかかっています。
そこで今回は愛犬と暮らす家で火事になったときにどうしたらよいのか、避難までの流れや避難後にすべきことをご紹介していきます。
犬は火や煙に敏感

犬は火や煙にとても敏感です。
人間よりも嗅覚が優れていることもあり、飼い主さんよりも早く異変に気がつく可能性もあります。
そのため、気付いた瞬間からパニックになってしまったり、どこかに隠れてしまうという行動をとることがあります。
飼い主さんは初期消火を

まずは火事に気づいたらすぐに119に通報することが大切です。
非常ベルなどがある場合は非常ベルを押して警報を鳴らす必要もあります。
また、火事は火が小さいうちに消すことができるとよいです。
出火から3分以内に消火する必要があります。
火事の火や煙が天井まで届いていない状態であれば初期消火を行います。
消化器を使用するか、水に濡らしたタオルなどで火を覆うようにして消火します。
初期消火ができないときは
天井まで煙や炎が届いてしまい、3分以内に消化できる火の大きさではなく、初期消火することができない場合、直ちに屋外へ避難します。
火事になった家から犬と避難するときは・・・

では火事になってしまい、初期消火することができなかった家から愛犬と避難するときはどうしたらよいのでしょう。
声をかけて飼い主の元へ
大きな声でできるだけ怯えることがないように、怒るトーンではなく、いつものトーンで飼い主さんのもとへ愛犬を呼びましょう。
すぐに抱っこし、屋外へ避難します。
犬をだっこする
まずは愛犬を抱っこして避難するということが一番良い方法です。
しかし、抱っこを嫌がる場合は首輪などを持ち引くように屋外へ脱出しましょう。
可哀想ですが、命を守るためにはいち早く速やかに避難をすることが大切です。
もし犬の居場所がわからなくなったらどうしたらいい?

愛犬が火事の炎や煙に怯えたりパニックになってしまい、飼い主の目が届かない場所に逃げ隠れてしまうことがあります。
そのため普段から確認しておくべきことがあります。
いつも隠れる場所を確認しておく
普段の生活の中で、怒られたり怖いことがあったときに、愛犬が隠れる場所や落ち着こうとしていく場所があります。
その場所を普段から確認しておきましょう。
家具の裏やベットの下、その子その子によって色々な場所が考えられます。
火事の炎や煙に驚いてしまい、見失ってしまった場合は、一番にその場所を確認するとよいです。
火事のあとに飼い主さんがすべきこと

飼い主さんも煙を吸ってしまった場合などは、受診し適切な処置を受ける必要があります。
そしてワンちゃんの場合も一緒です。
煙を吸ってしまったことで、過度なよだれを垂らしていたり、嘔吐してしまうということもあります。
また、上気道(鼻から咽頭までの軌道で呼吸をするときに空気が通る道)のやけどを負ってしまうこともあります。
必ず動物病院に受診し適切な処置を受けましょう。
まとめ

愛犬と一緒に家で火事に見舞われてしまった際、飼い主さんも気が動転してしまいますよね。
しかし、愛犬は飼い主さんの気持ちをとても察することができるため、より怖がったりパニックを起こしてしまう原因になってしまいます。
まずは飼い主さんと愛犬の命を守るためにも、落ち着いて通報し初期消火を試み、安全に落ち着いて屋外へ避難しましょう。
普段から愛犬が隠れてしまう場所などをしっかりと確認しておくことで、隠れてしまったときも避難までの時間のロスをなくすことができる要因になりますよ。
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