災害の際、避難所では犬は日々の生活とは違う環境で過ごすことになります。
私は東日本大震災で愛犬と被災し、普段とは違う生活を送りました。
最初の一ヶ月は津波で後々全壊認定となった家でしたが、ブルーシートなどでなんとか過ごすことができる場所を確保した自宅で過ごしました。
その後ベニア板などでなんとか補強をしながら数カ月間を過ごし、仮設住宅に入ることになりました。
愛犬にとって普段とは全く違う状況、自宅からの引っ越し、避難生活中にはストレスがたくさんある状況でした。
また環境の変化以外にも地震の揺れや飼い主の心情の変化など、色々なことが愛犬のストレスの原因になってしまいます。
そこで今回は、
避難生活中にストレスが溜まった愛犬はどんなサインを飼い主さんに見せるのか。をご紹介していきます。
ストレスのサインを見逃さずに対処してあげることが大切です。
その際に避難生活で溜まった愛犬のストレスを飼い主さんが、どうやって上手に発散させてあげられるのか。
発散方法も一緒にご紹介していきますね。
犬のストレス限界のサインは?

では、愛犬が避難生活中でストレスを感じ、ストレス限界のときに見せるサインです。
以下のようなサインを見せて限界を伝えてくれます。
我が家の愛犬もトイレを失敗するようになったり、無駄吠えが増えたりということがありました。
犬との避難生活でストレスを解消してあげるための方法は?

では、避難生活の中でストレスが溜まった犬のストレスを解消してあげられる方法をご紹介していきます。
声をかけて異常行動を止める
前足を舐め続けていたり、毛をムシったりという自傷行動に近い行動に夢中になってしまっている時は静止してあげます。
飼い主さんが声をかけて意識を逸らしてあげましょう。
遊びに誘う、スキンシップをとることで、その行動に夢中になっている状態をやめさせてあげられます。
酷くなると怪我や病気など医師に見せなければいけない状況になってしまいます。
できるだけ酷くなる前に意識を逸らしながら、静止しましょう。
噛むおもちゃでストレス発散
犬用の噛むガムや噛むおもちゃを使ってストレスを発散させてあげましょう。
避難グッズの中に入れておくことをオススメします。
わんちゃんは、噛むことが本能的に好きなので、ストレスを発散することができます。
噛むおもちゃで、避難生活でのストレスを発散させてあげましょう。
できるだけ多い運動・散歩
できるだけ体を動かす運動や散歩をしてあげるとよいです。
散歩は1番のストレス解消になるといっても過言ではありません。
いつもより少し多めに、愛犬が満足できたなというくらい、散歩をしてあげましょう。
外の空気、日光など自然に触れられることも、ストレス解消に繋がります。
トイレの失敗は叱らない
普段失敗することがないのに、トイレの失敗をしてしまうことがありますが、不安や恐怖などによるストレスの限界で起こってしまっていることです。
叱ってしまうと、より強いストレスを与えてしまうことになるので、「ここにしようね!」と声をかける程度で、サッと清潔に清掃してあげてください。
食欲が低下した時は豪華なごはんを
ストレスが原因で食欲が低下してしまうことがあります。
しかし、栄養不足や水分不足もストレスの原因になってしまいます。
食欲が低下している時は、普段よりも少し豪華なご飯にしてあげましょう。
フードにペースト状のものをトッピングしてあげる、レトルトのものなどをトッピングしてあげると良いです。
レトルト系のものだと、水分補給にも繋がるのでとても良いです。
日光や手で少しあっためてからあげると、より風味がアップして、食べてくれやすくなることもあるのでおすすめ!
たくさんのスキンシップを
やはり愛犬にとっての癒しは、飼い主さんとのスキンシップです。
たくさん声をかけてあげたり、好きな場所を撫でてあげたり、スキンシップを沢山とりましょう。
そうすることで、地震の揺れなどに対する恐怖や普段の生活と違った環境での不安を、解消してあげられる事につながります。
避難生活中は、飼い主さんも恐怖や不安で顔が強ばってしまっていることが多かったり、焦ってしまっていたりという顔色や行動を自然ととってしまいがちです。
飼い主さんの仕草を敏感に感じ取るのがわんちゃんです。
できるだけ普段通りの飼い主さんで接してあげられる時間を増やしてあげましょう。
犬にクレートトレーニングをしておくことは大切

普段とは違う場所での避難生活。
他の動物、知らない人間が沢山いる場所での生活、普段の環境音とは違う場所での生活は、わんちゃんにとってストレスになります。
その中で、自分だけのテリトリーとしてクレートの中が落ち着くことが出来る場所であると、ストレスを軽減してあげられることに繋がります。
普段の生活の中で、クレートトレーニングをして「落ち着くことが出来る場所」「落ち着いて寝ることができる場所」としておくことで、避難所生活でも役立ちます。
クレートトレーニングの関連記事:避難所でも快適に過ごすために愛犬にはクレートトレーニングをしておこう
クレートの中は清潔に保ってあげよう
愛犬が避難生活でもストレスなく快適に過ごすことが出来るように、クレートの中はいつでも清潔にしておいてあげましょう。
避難生活で犬の嘔吐や下痢が続く時は…

嘔吐や下痢が続く時、皮膚がただれてしまっている、などの体調不良が見られる場合は、出来るだけ早く医師に診てもらうことです。
しかし、避難生活中は、普段通っているかかりつけの医師とは別の医師に診察してもらうことになる場合も多いものです。
その際、スムーズに正しく診察してもらうためにも、予防接種済み証やお薬手帳などのコピーを避難グッズに入れておくと良いです。
まとめ

いかがでしたでしょう。
我が家の愛犬もトイレを失敗することがなかった子なのに、避難生活中は失敗が増えたり、無駄吠えが増えてしまったりということがありました。
ストレスの限界サインを出してくれていたのだなと思います。
最初のうちは散歩もなかなかできずにいたので、散歩に行こう!と環境や気持ちを整えて行ったところ徐々に普段とは違う愛犬の様子は収まっていきました。
できるだけ飼い主さんの起点とアイディアでいつも通りに近い生活をさせてあげることで、ストレスを解消、軽減させてあげることができます。
また、日頃からクレートトレーニングをしておくことで、環境の変化がある中でも安心して過ごすことができるテリトリーがあると思ってくれるのでクレートトレーニングをしておいましょう。
散歩は周りの安全を十分に確保しながら、短時間にこまめに、同じ場所をぐるぐると回るという方法でもよいので、できるだけしてあげることがストレスの発散になります。
様々なアイテムを活用しながら、避難生活を乗り切りましょう。
避難中に役立つおすすめアイテム!
避難生活中は愛犬のトイレの失敗が多かったり、ペットシートやおむつ、汚れた衣類などをしばらく保管して置かなければいけないことがあります。
そんな時に人にもペットにもOKの100%天然植物エキス。
植物性消臭液!瞬間消臭の消臭液【ニオイノンノ】があると愛犬がいても安心して使用することができますし、臭いによるストレスを軽減することができます。
愛犬のためにもなりますし、飼い主の使い捨てトイレなどにも使用できたり、お風呂や洗濯が普段通りにできない時にとても役立ちます。
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