大地震や津波に襲わるなど災害に見舞われた際、犬と一緒に避難する同行避難をし、避難所へ同伴避難するということは、飼い主さんに対して義務付けられている大切なことです。
そこで、災害の際に戸惑うことなく慌てずに一緒に避難することができる近くの避難所を把握しておく必要があります。
しかし、現状ペットと一緒に避難し、避難所の中に入ることができるペット同伴可能な避難所が少ないことも事実です。
実際に我が家も避難所にはじめて行った際に、「犬をお連れの方は入ることができません。」と断られてしまいました。
冬の寒い時期だったのですが、避難所の前でおばあちゃんが毛布に愛犬を包み外で座っている姿も目にしました。
近くの避難所がペット同伴可能なのか否かを確認しておくことが重要です。
そうすると近くにペット同伴可能な避難所がないという場合の対策を考える必要があります。
今回は、犬と避難する際の避難所に関する情報やペット同伴不可の避難所しかない場合の対策などをご紹介していきます。
犬と一緒に避難できる近くの避難所は?

犬と一緒に避難することができる、ペット可、犬同伴可、という避難所を探しておく必要があります。
指定避難所の中で、ペット同伴避難可能な避難所は、37%~93%といわれています。
また、ペット同伴避難可能な避難所を設置している自治体は22%~86%です。
わりと多くの避難所が犬との避難ができるようになっていますが、もちろん中にはペットとの同伴を禁止している場所もあります。
そこで自宅の近くの避難所はペット同伴避難が可とされているのか否かを確認しておく必要があります。
犬との同伴避難可かどうか確認する方法は?
とWEBで検索してみましょう。
また、自治体のホームページにペットとの同伴避難可能な避難所がまとめられていることもあるので確認してみてください。
大型犬と小型犬でも違う
中には、ペット可ではあるものの、小型犬のみ可であったり、大型犬も共に可能な場所もあります。
小型犬から大型犬まで大丈夫であるのか、小型犬だけが可能であるのか、などを確認しておくことも大切です。
犬と避難所へ!必要な持ち物は?

避難所に犬と避難する際に、必要な持ち物についてです。
ワクチンの接種状況や既住病が確認できるもの
避難所によっては、ワクチンの接種状況を確認される場合があるので、情報を確認することができるものを持っていくことをおすすめします。
既住病(きおうしょう)とは、過去に疾患し治癒した病気や定期的に治療を受けている病気、過去の怪我やアレルギーなどです。
どんな病気をしたことがあるか、現在治療している病気、アレルギーの有無など、愛犬のこれまでの体の状態がわかるものを持っておくとよいです。
災害の時は、普段通院しているかかりつけの医師に診てもらうことができない場合があります。
他の獣医さんや災害中に臨時で開設される負傷動物救護所などで診てもらう際に、適切に伝えられるようにしておくと助かりますね。
飼い主の名前や連絡先がわかるもの
飼い主とペットが同じ敷地内ではあるものの、別な建物内で過ごすという避難所の形の場合もあります。
飼い主と愛犬が別々の場所で待機することになった場合や、避難所内で迷子になってしまった場合などに飼い主の名前と連絡先がわかるものを用意しておくとよいです。
かかりつけの病院の情報
避難所で病気や怪我をしてしまうこともあるので、かかりつけの病院の情報をすぐに確認することができるものを用意して持っておくことをおすすめします。
3~7日分の健康と命を守る用品
最低でも3日~7日分生きることができる食べ物や飲み物などを持っていくとよいです。
避難所ではワンちゃんの分の物資が支給されることはほとんどないので、忘れずに持って行きましょう。
あると助かる用品
避難所であると助かる用品も余裕があれば持っていくことをおすすめします。
犬との避難!避難所で気をつけるべきことは?

愛犬と避難所に避難したときに気をつけるべきことについてです。
迷子にならないようにしましょう
愛犬と避難した際、避難所内で迷子になってしまわないように気をつけましょう。
避難所ではぐれてしまわないように、リードをしっかりしておきましょう。
また、万が一はぐれてしまった場合でも、すぐに飼い主さんの元へ戻ることができるように、首輪などには名札をつけておくことが大切です。
事前にマイクロチップを装着しておくことも環境省が推奨していることもあり、おすすめです。
周囲の人への配慮
避難所ではペット可能な避難所であったとしても、周囲の人への配慮を忘れないことも大切です。
無駄吠えをしないように普段からしつけをしておくことも大切ですが、知らない場所に急にきたことで普段はしない無駄吠えをしてしまうこともあるので、気持ちを落ち着かせてあげることも大切ですね。
また、ニオイが苦手な人がいたり、犬が怖いという人が周りにいる可能性もあるので、ゲージに入っておいてもらうことがスムーズにできるようにしておくことも大切です。
普段とは違う場所での体調管理
普段とは違った場所に急に避難していることで、強いストレスを感じてしまうことがあります。
ストレスが原因で体調を崩してしまうこともあるのです。
できるだけストレスを感じることなく過ごすことができるように、普段から使用しているタオルやおもちゃを使用して気持ちを落ち着かせたりするとよいです。
また、スキンシップで優しく撫でたりくっついて過ごすことで癒やしてあげることができるとよいですね。
近くにペット同伴不可の避難所しかない場合はどうする?
自宅の近くの避難所がすべてペットと同伴不可だった場合は、車で避難し車内避難を行うことになります。
車の中で避難警報が解除されるまで過ごします。
そのためガソリンは日頃から半分以上をキープしておくようにしましょう。
しかし災害の被害規模が大きいとガソリンが尽きてしまってもすぐに給油することは難しくなってしまいます。
できるだけ車内避難中はガソリンを減らさないようにエンジンを切って過ごすことになります。
そのため夏の暑い時期や冬の寒い時期にエンジンをかけっぱなしにしておくことはできないときでも小型クーラーや小型ヒーターで温度調節をする必要があります。
そこで役立つのがポータブル電源です。
一台用意しておくことで、愛犬と一緒に避難所に入ることができない時にとても助かります!

関連記事:避難所に犬が入れない・・・。車で避難生活を送ろう!必要な物と注意点
まとめ

災害の際、スムーズに愛犬と一緒に同伴避難することができるように、自宅の近くの避難所がペット可なのかどうか、事前にしっかりと確認しておきましょう。
また、避難所でもできるだけ苦痛なく過ごすことができるように、飼い主さんの避難グッズとは別に、愛犬用の避難グッズを用意しておくことが大切です。
近くにペット同伴可能の避難所がない場合は車内避難になるので、車でも快適に過ごすことができるように避難グッズを積んでおくと安心です。
我が家の場合は市内にペット同伴可能の避難所はあるのですが、自宅からかなり近いかといえばそうではなく、より海の方に近づいてしまうということもあり避難経路を考えると渋滞も考えられるため、わざわざペット同伴可能の避難所へ行くよりも近くの高台に車で避難をしたほうが安全を確保することができると判断しました。
そのため暑さ寒さを管理してあげることも食料や水分補給に関してもすべて私にかかっています。
状況が落ち着くまでの間だけでも車内で愛犬と過ごすことができるように、ポータブル電源の用意や避難グッズを積んでおくとことを行っています。
近くに犬と一緒に避難できる避難所がない場合でもできるだけ事前の準備を行い、愛犬へのストレスなく過ごすことができるようにしておきたいですね!

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