愛犬が地震の後にご飯を食べなくなってしまうということがあります。
地震の時、わんちゃんは地震を怖いと感じたり驚いたりし、その影響でストレスを感じてしまうことがあるのです。
また、地震の時の様子や恐怖感がトラウマになってしまうこともあります。
その影響で愛犬がご飯を食べないという状況に陥ってしまうことがあるのです。
地震の後は避難生活を送らなければいけなくなり、普段とは違った環境になり、その変化がご飯を食べない原因になってしまうこともあります。
そこで今回は、犬が地震の後にご飯を食べない状況になってしまった場合の原因や対処法、工夫などについてご紹介していきます。
犬が地震の後にご飯を食べない!原因は?

では、愛犬が地震の後にご飯を食べなくなってしまった時の原因についてです。
地震によるストレス
まず地震が起きた時に、揺れや音や家族が怖がる様子などにより犬も恐怖や不安を感じます。
その恐怖や不安の衝撃が大きくストレスを感じてしまいご飯を食べなくなってしまいます。
また、地震の後に避難生活を送らなければいけなくなり、環境が変わったり、ドックフードが変わってしまったりという変化がストレスになり、食べなくなってしまうことがあります。
体調不良
地震の後にストレスが原因で胃腸に影響が出てしまい、下痢をしたり便秘になったり嘔吐してしまうということがあります。
お腹の調子が悪いことを感じ、ご飯を食べなくなってしまいます。
犬が地震の後にご飯を食べない時の対処法

愛犬が地震の後にご飯を食べない時の対処法についてです。
環境を整える
まずは環境を整えてあげることが大切です。
家の中で避難生活が出来る時は、できるだけ普段通りに過ごします。
しかし避難所や車の中での避難生活をしなければいけなくなった時のために、クレートトレーニングをしておくことがとても大切です。
クレートが愛犬にとって、安心できる場所だという認識になっていると、場所が変わったときでも大きな変化を感じずに過ごすことができます。
関連記事:避難所でも快適に過ごすために愛犬にはクレートトレーニングをしておこう | ペットのいのち
使い慣れているお皿を使用する
普段、使い慣れているお皿を使用するのも有効です。
できれば避難グッズを入れていおくバッグに事前に入れておいたほうがよいので、普段使用しているものとは別なものが良いのですが、ご飯を食べないときは普段から使用しているものを使うことで食べてくれることがあります。
普段の生活の中でも、事前に避難グッズ用のお皿で食べる経験をさせておいてあげると、地震の後に役立ちますね。
食べ慣れているフードをあげる
地震の後にいつものドックフードを購入することができなくなってしまうこともあります。
食べ慣れていないご飯に変わってしまうと、食べなくなってしまうことがあります。
そのため、避難生活を送らなければいけなくなった時のために、普段からドックフードをしっかりと多めに用意しておくことが大切です。
目安として、最低でも2週間から3週間程度の量を想定して用意をしておきましょう。
ローリングストック(あるものから使っていき、使った分を補充していく)という手段で常備しておくようにするとよいです。
安心できる環境での食事
安心できる環境での食事をさせてあげることも大切です。
避難所などで周りに知らない人がたくさん居る状況や普段聞こえることのない音や見ることがないものなどがあると、気が散ってご飯が食べられないということがあります。
飼い主さんだけが一緒に居てあげて、安心して静かにご飯が食べられる環境を作ってあげるなど、ご飯の時間に集中できる状態で過ごさせてあげましょう。
ストレスを発散させる
ストレスが原因で食欲がなくなってしまっていることが考えられるため、ストレスを発散させてあげることも大切です。
飼い主さんのことが大好きなワンちゃんにとって、スキンシップはとても大切です。
スキンシップを普段よりも多めにしたり、一緒に遊んであげることで、ストレスの解消に繋がります。
お散歩も有効です。普段よりも時間を増やしたり、距離を増やしてあげることでストレス発散になります。
また地震後の状況にもよりますが、ドックランなどに出かけることができるのなら、目一杯遊ばせてあげることで食欲が復活することもあります。
犬にとって、運動は一番のストレス発散になると言っても過言ではないので、お散歩をいつもよりもたくさんしてみましょう。
ウエットタイプのご飯を試す
普段はドライタイプのカリカリご飯を食べている子なら、ドライタイプのご飯にウエットタイプの缶詰やレトルトなどをトッピングすることで食べてくれることがあります。
また出来る状況であれば、ウエットタイプのご飯を少し温めてあげることで香りがより引き立ち、食欲を沸かせてくれることがあるので試してみるとよいです。
普段よりも少し豪華にすることを意識してあげてみると、食べてくれることがあります。
ウエットタイプのご飯にすることで、栄養補給だけではなく水分補給にもなるので、食欲不振になってしまっているときに、とても良い方法だと言えます。
おやつをあげる
どうしてもご飯を食べてくれないときは、一度おやつをあげてみましょう。
ご飯は食べないけどおやつは食べてくれるということがあります。
全く何も食べない状況はとても危険です。
簡単なコマンドで、「待て」や「お手」などを交えながら大好きなおやつをあげてみましょう。
食べてくれるのが良いだけではなく、おやつが気分転換になり食欲が戻ってくれることもあります。
犬が地震の後にご飯を食べない日が続いたら・・・

愛犬が地震の後にご飯を食べない日が続いてしまった場合はとても危険です。
3日以上様子を見ても変わらない場合
だいたい3日以上様子を見ても、全くご飯を食べてくれないというときはとても危険なので、動物病院に受診をして相談してください。
地震後でかかりつけの動物病院や近くの動物病院が開院していないという場合は、災害時に開設される負傷動物救護所を活用してください。
ただし、負傷動物救護所が開設されない場合もあるので、各自治体の情報を事前に確認しておくことも大切です。
ご飯を食べない以外にも、下痢や便秘、排尿がない、嘔吐、元気がないという場合も、受診してください。
愛犬の避難グッズの用意を忘れずに

愛犬が地震の後にご飯を食べなくなってしまった時の対策のためにも、普段通りのご飯をできるだけ普段通りの環境で食べさせてあげるために、避難グッズをしっかりと用意しておくことが大切です。
避難グッズは持ち出し用の一次避難用のものと自宅や車に保管しておく避難グッズの2パターンで用意しておくとよいです。
一次避難持ち出し用
一次避難持ち出し用として、いつでもすぐに持ち運べるように準備しておきましょう。
目安の量としては、最低3日~7日分と想定し、用意します。
- ペットフード(できれば使い慣れているお皿)
- おやつ
- 水
- ペットシート
- ビニール袋
- 常備薬
- 予防接種証明証と動物病院保険証のコピー
- ハーネス又はリード(伸縮タイプではないもの)
自宅用災害グッズ(二次避難用)
災害のあと、避難生活を愛犬と一緒に行うための避難グッズです。
車の中や自宅、自宅の二階などに準備しておきましょう。
- ペットフード+お皿(普段から使い慣れているものだと尚良)
- 水+(お皿)
- おやつ
- おもちゃ
- 歯磨き
- おむつ
- トイレシート
- ウエットシート
- ビニール袋
- 常備薬
- 予防接種証明証と動物病院の保険証コピー
- 愛犬の写真と愛犬と飼い主さんが写っている写真
- ゲージがあると過ごしやすい(ポータブルゲージでも可。)
夏場の場合
夏場は暑い中で、電力が停止し、暑さで熱中症などの危険が及ぶ危険性があるため、体温を下げてあげられる物も一緒に準備しておくとよいです。
- うちわ
- 扇子
- ひんやりマット
冬場の場合
冬場の避難生活の中で、電力が停止してしまっていると、寒さが強敵です。
寒さ対策ができるものも一緒に準備しておきましょう。
- ブランケット(毛布)
- ゲージを包めるサイズの毛布やアルミシート
- 厚手の服
まとめ

いかがでしたでしょう。
愛犬が地震の後にご飯を食べなくなってしまうのは、とても心配ですよね。
いつもよりも少し豪華にしてあげたり、ちょっと温めてからあげるというようなちょっとした工夫で食べてくれるようになることもあります。
犬にとって、ご飯の種類、環境はとても重要なものです。できるだけ普段通りにしてあげたいですね。
愛犬のための避難グッズをしっかりと用意しておき、地震の後に備えましょう!
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