愛犬と災害に遭い避難生活が必要になってしまった場合、飲み水はとても重要なものになります。
人間も水がないと3~5日しか命がもたないと言われていますが、犬の場合も3日程度水を一切飲むことができなくなってしまうととても危険な状態になってしまいます。
災害時は断水になってしまうことが多く、普段のように水道から水を必要なだけ出すということができずに困ります。
災害時に食料も重要ですが、水が一番重要だと言っても過言ではありません。
そこで今回は災害時の愛犬のための飲み水についてご紹介していきます。
愛犬のために備えて置くべき水の量や水の種類などについても詳しくご紹介していきます。
災害時に犬が1日に必要な水の量は?

では、災害時に断水してしまった時などを想定し、愛犬のために用意しておくべき水の量についてです。
1日に必要な水の量を把握しておくことで、準備しておくべき水の量を想定することができますね。
犬が1日に必要な水の量は?1㎏あたり・・・
犬が一日あたり必要な水の量としては、体重1kgに対して60~100mlになります。
例)5kgの愛犬の場合で1日300~500mlであるため、500mlのペットボトルの水を3本、避難グッズに入れておけば、3日分になります。
例)10㎏の愛犬の場合は、1日あたり600ml~1L必要になるので、1Lのペットボトルの水を3本、又は1.5Lの水を2本で3日分だと計算できます。
災害時にミネラルウォーターを犬に与えて良い?

では災害時に犬にミネラルウォーターを与えても良いのかについてです。
備蓄しておく上で、長期間保存することなどを考え、ミネラルウォーターを選択することが多くなりますが、体に影響があるのなら注意が必要ですよね。
犬にミネラルウォーターは危険?
ミネラルウォーターの中でも、硬度の高い水を長期間与え続けてしまうのは危険です。
硬度の高い水(硬水)は、腎臓や尿路に負担がかかり、病気の原因になってしまうことがあるからです。
また、ミネラルウォーターにはマグネシウムやカルシウムなどが含まれています。
犬の健康のためにも、マグネシウムやカルシウムは必要な栄養素ですが、過剰摂取になってしまい、尿路結石の原因になってしまうことがあります。
しかし、長年にわたりミネラルウォーターを飲ませ続けるというわけではなく、災害時に数日間や数十日間飲ませてあげることで、急に病気になってしまうという可能性は低いと考えられます。
ミネラルウォーターしかないから水を飲ませることができない、水を飲ませないという選択のほうが命に危険を及ぼしてしまいます。
災害時に水道水を得ることができない状態になってしまった場合はミネラルウォーターで代用します。
備えておく水の選び方さえ気をつければ、安心してミネラルウォーターを飲ませることができます。
犬に安心のミネラルウォーターの選び方?種類について
災害時にミネラルウォーターを愛犬に与える場合、できるだけ身体に負担がなく安心して飲ませることができる水を備えておきたいものです。
そこで犬にも安心して飲ませることができるミネラルウォーターの選び方や種類についてご紹介していきます。
種類として注目すべきは硬度!
犬に安心して飲ませることができる水の種類として、硬度が低い水になります。
災害時のために備えておくミネラルウォーターを選ぶときは、硬度に注目し選ぶようにしましょう。
まずは、硬水か軟水と表記されているため、【軟水】の表記がされている水を選ぶようにしてください。
日本の水道水の硬度は平均、47mg/Lです。
そのため、50mg/L以下の表記がされている水を選ぶことで、安心して愛犬に飲ませてあげることができます。
クリススイ ピュアウォーター
赤ちゃんのミルク作りにも使用することができる超軟水で愛犬にも安心して飲ませることができます。
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白神山地の水
硬度が0.2mg/Lという超軟水です。
水道水よりも硬度が低いので問題なく愛犬に飲ませることができますね。
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ペット用の超軟水
ペット用の硬度0の超軟水もあります。
ペット用というだけあり、硬度0でかなり安心して飲ませることができます。
飼い主さん用とは別に避難用として準備しておくのもよいですね。
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災害時にお茶や自然の水などは愛犬に飲ませないで!

災害時に避難所などで緑茶や紅茶などが配られることがありますが、愛犬に飲ませるのはやめましょう。
カフェインが含まれているため、与えてはいけません。
また、カフェインが入っていない麦茶などでも、ミネラル分が多いのでできるだけ避けたほうが良いといえます。
井戸水や川の水も危険
災害時に井戸水や川の水ならあるという場合でも、一見綺麗に見えていても、水質が保証されているわけではありません。
災害時だからということで飲ませてしまうことがありますが、水に含まれている雑菌や寄生虫などの影響で体調不良を招いてしまう恐れがあります。
災害時は普段のようにすぐに動物病院に受診するということができない場合も多くあるため、体調不良になってしまうことは普段よりも十分に気をつけなければいけません。
自然の水を与えることはやめましょう。
災害時の犬用の水を2パターンで備えておこう!

災害時の避難グッズはすぐに持ち出すことができる一次避難用(3日分程度)を用意し、避難生活中に使用する避難グッズとして2,3週間~1ヶ月分の避難グッズの2パターンで用意しておくとよいです。
したがって、水も一次避難用として、カバンやリュックに入れておく分と、自宅で保管しておく分に分けて備えておく必要があります。
一ヶ月近く分の水の量となるとかなりの量になるので、段ボールに入れた状態で保管しておいてもよいでしょう。
災害時のために数か所に分けて水を備蓄
1階だけに置いておき、浸水してしまった、津波が到達してしまったなどで使用できなくなってしまうことも想定し、1階と2階に分けて置いておくなどの工夫をするとよいです。
また、車で避難する際に災害時に自宅から車に運びこむのは大変ですし、避難行動がスムーズに進まない原因にもなってしまうため、あらかじめ車にもある程度事前に積んでおくことをおすすめします。
愛犬にミネラルウォーターの経験をさせておこう!

災害時に急に初めてのミネラルウォーターを与えることになると、匂いや変化に敏感な子や繊細な子などは特に、飲まなくなってしまうという可能性も考えられます。
そこで災害時のために購入した水を何度か日頃の生活の中で経験させておいてあげるとよいですね。
万が一の災害時に愛犬がミネラルウォーターでも水分補給をしてくれるなという安心にも繋がります。
まとめ

いかがでしたでしょう。
災害時は断水が起こったり、水を購入することができなくなってしまうこともあります。
水は命を守るために重要なものになります。
選び方にさえ注意をすれば、水道水のように安心して飲ませることができるミネラルウォーターがあるので、愛犬に安心して飲ませることができる水を避難グッズとしてしっかりと用意しておきたいですね!

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