東日本大震災ではペットとの避難が遅れてしまい、飼い主さんも愛犬も亡くしてしまったという方が身近にいました。
津波警報が発令された場合は愛犬とともに直ちに安全な場所へ避難をするということが大切です。
また、日本では地震が起きていない時でも、海外で大地震が起きた際に日本に津波警報が発令されることがあるのですが、地震が起きていないと危機感が薄く避難が遅くなってしまうということがあります。
津波警報が発令された際は、必ず安全な高台に避難をしてください。
私は、東日本大震災を経験し愛犬とともに津波から避難をしました。
しかし、友人は車での避難中に津波に流されてしまうという経験をしたのです…。
今回は津波警報が発令された場合に飼い主さんが愛犬と車で避難をする際に取るべき行動についてご紹介していきます。
注意点やポイントを詳しくご説明していきます。
津波警報が発令!愛犬とただちにすべき行動は?
では津波警報や津波注意報が発令された場合に愛犬とすべき行動についてです。
すぐに高台に避難
津波警報や津波注意報、避難指示が発令された際には、ただちに高台に避難をしてください。
「まだ大丈夫、ここなら平気」と思わずに必ず避難行動を行いましょう。
すぐに車で高台に出発です。
忘れ物があっても良いのでいち早く避難することを考えてください。
愛犬が動かない場合は?
愛犬が怖がって動かなくなってしまったり、興奮状態やパニックになってしまい、飼い主さんの指示を聞かない状態になってしまうことがあります。
しかし、命を守るためにもリードを付けたり抱っこしたりして誘導し車に乗せてください。
リード(ハーネス)をして、キャリーケースに入れた状態で避難行動を行いましょう。
避難グッズを最低限持つ
津波警報が発令された場合、避難グッズは最低限持ち出せば良いです。
最低3日分を目安として持ち出しましょう。
また、車の中に普段から避難グッズを置いておくことで避難時にすぐに出発することができるのでおすすめします。

好みのドッグフードと愛犬が好きなおやつを約3日分と常備薬(服用している場合)10点セットのバッグにプラスして入れておくことでサッと持ち出すことができる避難バッグになります。
バッグの中が保冷可能素材になっています。
10点セットに入っているお水は賞味期限2年の長期保存可能で、マグネシウムやミネラルの含有量が少ないので安心して愛犬に飲ませることができます。
関連記事:Paws&Prepの防災バッグ10セットの評価は?口コミ!良い点悪い点
犬と同伴避難ができる避難所を確認しておこう!
犬と一緒に避難し、中に入ることができる避難所が近くにあるか確認しておきましょう。
残念ながら、ペット不可の避難所も多いため各自治体の情報をもとにペット同伴可の避難所の場所を確認しておくことが大切です。
「〇〇市 ペット 同伴 避難所」と検索したり、市区町村の防災ページの同行避難についてという案内ページを確認するとよいです。
また、近くにはペット同伴不可の避難所しかないという場合はどこに避難をすべきか、高台にある駐車場や空き地などがある場所を確認しておくとよいです。
津波警報発令!犬と一緒に車で避難をする際の安全確保ポイント
では津波警報が発令され、車に愛犬を乗せる際に安全性を高めるポイントについてです。
小型犬を車に乗せる場合
小型犬を車に乗せて避難をする場合は、キャリーケースに入れて後部座席乗せます。
キャリーケースが動かないように固定しておくとより良いです。
中型犬、大型犬の場合
中型犬~大型犬の場合は、後部座席に乗せます。
リード(ハーネス)型のペット用シートベルトをして乗せます。
又は、大型クレートに入れた状態で避難をしましょう。
しかし、あくまでも一番の理想の形であり、うまくできなかったり完璧な状態ではない場合でも、脱走や怪我の心配さえない状態であれば出発してください。
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犬と車で避難をする際の注意点は?
愛犬と車で避難をする際の注意点についてです。
犬の飛び出し防止
愛犬の飛び出し防止のため、窓やドアは必ずロックをして出発してください。
安全に乗せる方法が完璧な状態ではないという場合でも、窓を閉めすべてのドアのロックをしっかりとして避難をすればよいです。
不安そうな場合や吠えがひどい時
普段とは違う様子に愛犬も興奮したりパニックになってしまうことがあります。
キャリーケースやクレートに毛布やタオルをかけてあげることで落ち着くことを促すことができます。
また飼い主さんが普段通りの声のトーンで話しかけてあげることも大切です。
犬と車で津波から避難!渋滞に巻き込まれることも…
愛犬と一緒に避難所に向かうことになりますが、避難所がペット不可の場所しかないという場合は、車での車内避難になります。
そのため、車で避難をすることは後々助かりますよね。
しかし津波警報発令時は車で避難する人が多く、道が渋滞してしまうことが多くあるのです。
車の渋滞で避難が遅れる
東日本大震災の時、我が家から避難所までの道はまだ混んでおらず、山の上にある駐車場まで車で避難をすることができました。
しかし、友人は車で避難をしている最中に津波に飲み込まれ数十メートル流されるという経験をしました。
高台までの道がものすごく渋滞しており、坂を登る途中で車が全く動かない状態になってしまったそうです。
パニックになって道路を逆走しようとする人、車線も関係なく運転しようとする人、玉突き状態になっている車。
通常通りの運転はできなかったです。
このまま車でなんとか坂の頂上まで進むべきか、ここで降りて走るべきか、悩んでいる時には後ろから津波の水が迫ってきていました。
愛犬と一緒に乗った車がスーッと流されていき、そのうち大木なども流れて来て、ハンドルは全く機能せず、もうダメだと思いながら流されて、気付いたときには居た場所とは全く違う場所まで流されていたという話です。
途中で木や壁とぶつかった衝撃で窓ガラスが割れてしまったら終わりだ…。と思ったそうです。
友人の場合は、流れついた場所から車を降りて避難ができたものの、津波に飲み込まれた場所によっては車ごと沈んでしまったり、車内に水が入ってきてしまったり、実際に避難生活中には、車の中で命を落としてしまった人を何度も見ました。
そのため、無理に高台まで車で絶対に避難をするという考えはやめましょう。
どうしても渋滞で高台まで避難をすることができない時は、車から愛犬と降り徒歩避難に切り替えてください。
避難グッズをすべて持つ必要はありません。
最低限のものと命だけで十分です。
愛犬と車で避難をする時のために日頃からしておくべきこと
では愛犬との車での避難をするために日頃からしておくべきことについてです。
ガソリンは常に半分以上
日々の生活の中で、ガソリンは常に半分以上入れておくようにしましょう。
避難時はもちろん必要になりますが、車内避難になる場合にも役立ちます。
津波の被害が甚大だった場合、ガソリンはしばらくいれることができませんでした。
日頃から半分以上は維持しておくとよいですね。
犬を車に慣れさせておく
避難時に愛犬がパニックになってしまったり、車にいることがストレスになってしまわないように、日々の生活の中でも車に乗るということに慣れさせておくとよいです。
病院に行く時しか車に乗らないから車が嫌い、という子も居ます。
楽しい場所に行くこともできるもの、車も家族と過ごせる快適な場所、という認識を持たせてあげておくと避難時に役立ちます。
まとめ
いかがでしたでしょう。
津波警報が発令され、避難が必要になった場合は、ただちに車に乗り込み避難をすることが大切です。
避難グッズは最低限のものだけ持ち出せばOKです。
また日頃から車にも避難グッズを置いておくと安心ですよ♪
暗い話もしてしまいましたが、悲しいことに事実です。
自然には逆らえません。車がなくなってしまっても、車に用意していた避難グッズがなくなってしまっても、飼い主さんと愛犬の命さえあればなんとかなります。
渋滞で進まなくなってしまったという時は、悩まずに車を乗り捨て徒歩での避難に切り替えましょう。

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