うさぎの避妊手術のリスクは?したほうが良い?メリットと注意点は…

病気

今回の記事の内容は・・・

うさぎのメス(女の子)の避妊手術は将来なりうる病気を回避するためや、発情行為を軽減するためなど、避妊手術をしたほうが良いと考えることもあります。

しかし、必ずしも必要というわけでもありません。

リスクとメリットを比較しながら、飼い主さんがするべきかしないかを判断する必要があります。

そこで今回はうさぎの避妊手術のリスクをメインに、避妊をするメリットや考えるべき注意点をご紹介していきます。

うさぎの避妊手術はしたほうがよい?メリットは?

ではまずはうさぎの避妊手術はしたほうがよいのかについてです。

子宮系の病気予防

うさぎのメス(女の子)は子宮頸の病気になることが多いです。

特に高齢になると、子宮がんや子宮水腫の発症率はとても高いです。

4歳以降で半数以上、6歳以降で80%以上発症してしまうとされています。

かなり高い割合で子宮系の病気になってしまうため、避妊手術をすることで予防をすることができるというメリットがあります。

想定外の妊娠への予防

多頭飼いの場合や、将来オスのうさぎも飼うという場合は、想定外の妊娠を避けるためにも避妊手術を行っておくとよいです。

発情行動への対処

発情行動として、マーキングをするためにおしっこを飛ばすスプレー行為というものをすることがあります。

また縄張り意識や偽妊娠から攻撃的になったり、しつこく堀り行動巣作りなどをすることがあります。

それらの行動が避妊手術をすることで抑制されるというメリットがあります。

うさぎの避妊手術のリスクは?

ではうさぎの避妊手術のリスクについてです。

メリットがある一方でリスクも伴うため、しっかりと知っておく必要があります。

全身麻酔のリスク

うさぎの避妊手術では全身麻酔を受けなければいけません。

うさぎは犬や猫よりも麻酔に弱い動物です。

麻酔をすることで、呼吸抑制や低体温、消化管の動きが止まってしまうイレウスが起きやすく注意が必要になります。

しかし、近年は麻酔をする際のモニタリング方法などが普及しているので、うさぎの避妊手術を得意としている獣医さんに行ってもらう場合、安全性はかなり高いといえます。

手術によるリスク

うさぎの避妊手術では、出血や感染、縫合不全などのリスクはあります。

特に子宮や卵巣の付近は血管が多く、止血の処置に正確さが求められます。

信頼できる獣医さんに任せることが大切ですね。

術後に考えられるリスク

避妊手術の後に考えられるリスクもあります。

  • 食欲不振

麻酔による影響や傷の痛みによる影響で、うさぎが食欲不振になってしまうことがあります。

食欲不振になると胃腸の動きが低下し、うっ滞(消化管に詰まった状態)になってしまうことがあります。

  • 傷口がきになる

うさぎが傷口を気にしてしまい、傷口を舐めたりかじってしまうことがあります。

傷口が開いてしまったり、悪化してしまうことがあります。

  • 便秘や下痢

避妊手術がきっかけで便秘や下痢などの体調不良を起こしてしまうことがあります。

  • 長期的リスク

適切な避妊手術が行われれば、後遺症が残ることはないのですが、体質や環境などが関係し肥満傾向になったり、癒着などの後遺症が残ることがあります。

うさぎの避妊手術のリスクを下げるための方法は?

ではうさぎの避妊手術のリスクを下げるために飼い主さんができることについてです。

獣医さん選び

獣医さん選びは、避妊手術のリスクを下げるためにとても大切なポイントです。

うさぎの避妊手術に慣れている獣医さんを選ぶようにしましょう。

術前の検査

避妊手術の前の検査をしっかりと受けるようにしましょう。

獣医さんから説明がある場合がほとんどですが、血液検査やレントゲン検査などで体調を確認されます。

しっかりと受けましょう。

術後の準備

避妊手術後にうさぎがすぐに牧草を食べることができるように準備しておきましょう。

新鮮な新刈りの牧草などを用意してあげていると、良い匂いが食欲を誘ってくれるのでおすすめです。

術後のケアを

術後は保温や投薬が必要になることがあります。

またエリザベスカラーの装着などが必要な場合もあります。

獣医さんの指示に従い、飼い主さんがしっかりと術後のケアをしてあげましょう。

また、食欲がいつも通りあるかなどの健康チェックをすることも大切です。

食欲不振や傷をかじってしまっているなどの場合はすぐに手術を受けた動物病院の連絡が必要です。

うさぎの避妊手術にはリスクが…結局したほうがいいの?

うさぎの避妊手術にはメリットもリスクもありますね。

結局したほうがよいのか、しないほうがよいのかについてです。

ほとんどが病気に

うさぎのメス(女の子)が避妊手術をしていないと、ほとんどが子宮関係の病気になってしまいます。

4歳以降で50%~80%が病気になってしまうことを考えると避妊手術で予防してあげたいですね。

獣医さんの中でも、避妊手術にはリスクがあるものの病気を予防したほうが寿命が伸びる可能性が高いということで手術をした方が良いと考える方が多いです。

5歳以上の場合/持病

うさぎの年齢が5歳以上の場合や、持病があるという場合は、麻酔のリスクが高くなります。

そのため、獣医さんとの十分な話し合いを行い手術するかしないか決めたほうがよいです。

すでに病気になっている

すでに病気になっているという場合も、治療として避妊手術が行われる場合がありますが、逆に危険な状態になってしまうこともあります。

かかりつけの獣医さんとの慎重な話し合いが必要です。

術後のケアができない場合

術後は健康チェックをこまめに欠かさず行ったり、投薬や体温の管理などが重要になります。

それらの術後のケアを怠ってしまうと、危険な状態になってしまうこともあります。

術後のケアができないかもしれないという心配がある場合は手術はしないほうがよいでしょう。

うさぎの避妊手術はいつすべき?

うさぎの避妊手術を行う場合の推奨時期は、生後6ヶ月~2歳くらいになります。

健康な状態で行うことが一番です。

かかりつけの獣医さんとも相談し時期を決めましょう。

まとめ

いかがでしたでしょう。

  • うさぎの避妊手術にはリスクとメリットがある
  • うさぎは4歳以降になると子宮系の病気になりやすく避妊手術は予防になる
  • 避妊手術のリスクを下げるために獣医選びが重要
  • 避妊手術の後のケアも大切
  • 避妊手術は生後6ヶ月~2歳くらいで検討すると良い
ひとこと

うさぎちゃんが将来、子宮系の病気にならないように、避妊手術をして予防してあげることは、寿命が伸びる可能性も十分にあるので、してあげるのがよいですね♪

ただし、手術にはリスクもあるので、飼い主さんが慎重に検討し手術をするかしないかを決めるべきです!

かかりつけの獣医さんとも相談しながら、うさぎの避妊手術について考えるとよいです!

術後はケアをしっかりと行い、新鮮な牧草をたくさん食べさせてあげたいですね♪

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