犬を災害から守るために!「待て」の指示が聞けるようにしておこう!


今回の記事の内容は・・・

犬の「正しい待て」とは

『待て』の指示を聞いた愛犬が、動きを止め、次の合図が出るまで、その場でじっとするという状態です。

短い時間でも長い時間でも動きを静止し、合図を待ちます。

飼い主さんと愛犬の距離が、近くても遠くても静止し合図を待つことができる状態が正しい待ての状態です。

待てを教える理由

『待て』ができるようになることで、衝動的な犬の行動を止めることができ、衝動的な出来事を防止することができます。

トラブルや危険の回避ができるため、災害時にもとても大切な指示なのです。

またパニックになったときなどに、落ち着かせるためにも役立ちます。

犬の正しい待ての教え方は?

では、犬への正しい『待て』の教え方について確認していきましょう。

待てを教えるための準備

まずは環境を整え準備をしましょう。

  • 集中できる環境を作ります。
    (テレビなどは消しましょう。)
  • おすわりをさせます。
  • ご褒美を準備しておきます。

正しい待ての教え方手順

  • おすわりをした状態で前に立ち、手にご褒美のおやつを持ちます。
  • おしりが浮いておやつを取ろうとしたら、「おすわりだよ。」と声をかけます。もし犬がおやつを取ってしまっても出来るまで何度も繰り返します。
  • 2秒ほどおすわりをしたまま犬がおやつ取らず、おすわりをして動きを静止して待てたらおやつをあげます。
    徐々にその秒数を2秒、5秒、7秒、10秒と開けていきます。徐々に声をかけずに、目をじっと見て、待たせるようにします。上手に待てたら褒めておやつをあげます。
  • できるようになったら、待てという言葉を覚えさせていきます。おやつを持った手をさきほどのように前に出し、2秒ほど経ったところで「待て」と声をかけます。10秒待つことができたところでおやつをあげて褒めましょう。これを繰り返します。
  • 待てを解除する「よし」を教えます。
    待ての声がけで10秒待つことができたら、そのまま飼い主さんが一歩後ろにさがり、そのままもう10秒待つことができたところで、「よし」という声をかけます。
    よしの合図で手のひらをひらきおやつをあげます。
  • 1歩さがった状態の待てとよしができるようになったら、さきほどと同じ形でもう一歩さがり、さらに10秒待ち、よしの合図をかけおやつをあげて褒めてあげるという状態の歩数を増やしていきます。
    5歩下がったところまでできるようになるまで繰り返し練習を行いましょう。

犬とハンドシグナルの「待て」もできるようになるとイイ!!

声がなかなか届かない場所、周囲がうるさい場所で指示の声が通らないとき、自分自身が声を出すことができない場合などに、ハンドシグナルの待てができるととても役立ちます。

災害時や避難所などでもハンドシグナルの待てが役立つ場面がたくさんあります。

さきほどの5歩下がった状態での待てができるようになってきたら、愛犬の前に手を広げた状態で待てのハンドシグナルを見せながら待ての声がけをして教えていきます。

何度か繰り返していくうちに、ハンドシグナルだけでも待つことができるようになっていきます。

犬に正しい待てを教えるときの注意点

犬に待てを教えるときの注意点があります。

焦らずに徐々に教える

飼い主さんが焦って教えてしまっていたり、できないことにイライラしてしまうような状態はよくありません。

愛犬にとってもストレスになってしまいますし、練習をすること自体が嫌になってしまいます。

徐々に秒数を増やしていったり、一気にできるようになる必要はないので、ゆっくりと進めていこうという気持ちで行っていきましょう。

使う言葉を統一させる

待たせる合図が「待て」で解除の合図を「よし」に決め、ハンドサインを顔の前で手の平を見せる状態だと決めたら、合図を統一させましょう。

例えば、「待て」を「ステイ」と教える場合もありますが、どちらかに限定します。

家族内などでも統一して使用するようにしてください。

できたときはたくさん褒めよう

できなかったときに激しく叱ることはしません。

できたときに、たくさんめいっぱい褒めてあげるということが大切です。

たくさんしっかりと撫でて、大きな声で明るいトーンでしっかりとわかりやすく褒めてあげるようにするとよいです。

褒めることを十分に行うことが、より、わんちゃんの上達の鍵になりますよ。

まとめ

いかがでしたでしょう。

  • 災害時に犬を守るためにできるようにしておくべき指示がある
  • 待てができるようになっていると避難時、避難所などで役立つ
  • 待ての練習は徐々にゆっくりと焦らずに
  • ハンドシグナルで待てができるようになると、より災害時に役立つ
  • 待てができたときには、おもいっきり褒めてあげよう

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