犬が地震の前にソワソワする?飼い主がとるべき対応策、落ち着かせ方

今回の記事の内容は・・・

地震の前に犬がソワソワする原因は?

まずは、地震の前に犬がソワソワする原因についてです。

科学的根拠はないが予知している

犬や動物が地震を予知することができる、察知することができるということについて、科学的根拠としては見つかっていません。

しかし、東日本大震災や阪神淡路大震災、能登半島地震、熊本地震などで、犬を実際に飼っている人の証言の中には、地震が起こる前に飼い犬がソワソワしていた、異常行動を見せたという報告が数多くあります。

また、地震が起こる前に犬が普段とは違う様子を見せていた状態がペットカメラなどで録画されており、実際に異常な行動、ソワソワしている様子などを見ることができます。

根拠となる仮説としては、危険察知能力や聴力が人間よりも高く、小さな地鳴りを察知している、岩盤の破壊により電磁波が生じるためその電磁波の変化に反応している、など小さな変化に人間よりも早く気づくことができているということが挙げられます。

ソワソワする以外にも、以下のような異常な行動、普段とは違う様子を地震の前に見せることがあります。

  • 急に激しく吠えだす
  • どこかに隠れようとする
  • 急に遠吠えをしだす
  • 穴を掘るような姿を見せる
  • 屋外に逃げようとする
  • 興奮して走り回る
  • 興奮のあまり飼い主さんに噛みついてしまう
  • 飼い主さんの声が届かなくなる
  • 低い声で唸り声を上げる
  • 震えて静かになり体調が悪そうな様子を見せる
  • 異常に抱っこをせがむ
  • ウロウロと落ち着きなくどうしたらよいのかわからない様子

地震の前に犬がソワソワ・・・パニックを防ぐことが大事

地震の前に犬がソワソワとしているときに実際、地震が起こることで、愛犬がパニックを起こしてしまうことがあります。

気持ちを理解し、いち早く気持ちを落ち着かせてあげることがまずは大切です。

犬がソワソワしているときの心情

犬が地震の前にソワソワしているとき、なにか変化を感じ、不安に思っていたり、恐怖を感じています。

そのため、不安や恐怖、怯えているときに、実際に地震が起きてしまうことで、パニックになり、怪我につながってしまうこともあります。

家具の転倒による死亡リスク

地震の揺れが起こる前にソワソワして、地震で実際に揺れ始めた際に、パニックになって暴れたり走り回ったりしてしまうことがあります。

その際、普段は倒れてくることがない家具が倒れてきてしまったり、家具の上に置いた重い荷物などが落ちてきてしまうということがあります。

家具や荷物などがワンちゃんの元へ落ちてきてしまい、下敷きになってしまったり、骨折してしまったりという怪我を負ってしまいます。

屋外に飛び出してしまい事故に

地震の揺れが起こる前にソワソワしていて、不安や恐怖が実際に地震が起きたときに、恐怖や不安が最大限に達し、その場から逃げようという本能や、パニックになり、自宅から一人で飛び出してしまうこともあります。

そのときに、道路で車と衝突してしまう、外の建物などが倒壊してしまい愛犬に落ちてきてしまうというような事故に遭ってしまうことがあります。

家具などへの衝突による怪我

普段の生活の中では、衝突することがない家具などに、パニックになっている状態で衝突してしまい、頭部を打ったり、内蔵への損傷を負ってしまったりすることで、怪我や場合によっては死亡の原因になってしまうということがあります。

地震の前にソワソワしている犬に飼い主がすべき対応・落ち着かせ方

では、地震が起こる前に愛犬がソワソワしているようなとき、どのような対応を飼い主さんはすべきでしょう。

ソワソワしている段階で、落ち着かせてあげることで、パニックを防ぐことができる可能性が高まります。

ソワソワとしているときに、早めに落ち着かせてあげましょう。

近くに呼んで落ち着かせる

ソワソワしている様子が見られたら、飼い主さんの声がけで近くに呼んで落ち着かせましょう。

揺れが始まる前であれば、そのまま近くから離れないように抱きかかえるようにするとよいです。

また、揺れが始まると、よりパニックや異常な行動がヒートアップしてしまうことがありますが、飼い主さんの近くから離れることで、怪我のリスクなどが高まってしまうので、離れてしまわないように気をつけましょう。

揺れが収まるまで抱きかかえて待つ

地震の揺れが収まるまでは、飼い主さんも頭上や家具の転倒などに気をつけながら、揺れが収まるまで待ちましょう。

揺れている間は無理に動くことなくその場で揺れが収まるのを愛犬と一緒に待つのがよいですね。

「ハウス」でクレートに

愛犬がソワソワしているときは、一度「ハウス」などの声がけでクレートにいれるとよいです。

クレートトレーニングを行い、クレートが愛犬にとって落ち着く場所になっている場合、ソワソワを落ち着かせることができます。

また、クレートに愛犬が入ってくれていることで、愛犬がいる場所を把握しておくことができますし、地震の揺れで家具や荷物などが落ちてきてしまったときに愛犬の命を守ることができる役割を果たしてくれることもあります。

地震の揺れが収まったら落ち着いて避難行動を

愛犬を近くに呼び寄せ、愛犬と一緒に揺れが収まるのを待ったあと、又は揺れが収まってから近くに愛犬を呼び寄せることができたら、落ち着いて避難行動に移りましょう。

クレート・キャリーのまま避難

クレートやキャリーに愛犬をいれてあげることができたら、そのまま避難行動を行うとよいです。

逃げてしまったり、暴れてしまったりということを防ぐことができますし、避難先で愛犬が過ごすことができる場所にもなります。

おやつを活用して落ち着かせる

どうしても飼い主さんの声が愛犬に届かないほどパニックになってしまっていたり、激しく吠えてしまっているような場合に、飼い主さんもパニックになってしまうことがあります。

そこで、できれば、簡単な指示で一度おやつで落ち着かせて避難行動にうつるとよいです。

指示が通らない場合でも、緊急事態であるということを考慮しおやつを活用して一度落ち着かせるのも方法のひとつです。

犬がソワソワし地震が起きた後のアフターケア

地震が起こる前に愛犬がソワソワしていたり、実際に地震で異常行動をとるということは、やはり愛犬は普段とはちがった、強い恐怖や不安を感じたり、強いストレスを受けた状態になってしまっています。

避難を終え、落ち着くことができたあとは、犬へのアフターケアを忘れずに行いましょう。

怪我の有無を確認する

地震の揺れの中、避難行動の最中で、怪我をしてしまっているということがあります。

元気そうでもよくみたら怪我をしていたというようなこともあるので、全身くまなく怪我をしてしまっていないか確認してあげましょう。

体だけではなく、口の中などを怪我してしまっていることもあるので、忘れずに確認してあげるとよいです。

体調を確認する

体調の状態を確認することも大切です。

強いショックを受けたり、ストレスを感じたりしたあとに、食欲不振が起こってしまったり、うんちやおしっこがいつもどおりでていない、下痢や嘔吐が起こってしまうなどの体調に異変がおこることがあります。

できれば動物病院などで受診をするとよいです。

災害中で受診することができないという場合は、避難所とは別に、負傷動物救護所などが開設していることがあるので診てもらえるとよいでしょう

ストレスを散歩や遊びで発散させる

ストレスを散歩や遊びなどで発散させることで、愛犬の状態が心身ともに回復するということがあります。

災害中ということもあり、いつも通りとはいかないでしょう。

しかし、短時間、少しだけでも、散歩をしたり、遊んだりという方法でストレスを発散させてあげるとよいです。

快適な場所で過ごすことができるようにする

避難生活では、普段とは慣れない環境で過ごさなければいけないこともあります。

そこで、できるだけ愛犬が快適に過ごすことができるようにキャリーやクレートの中に安心することができる普段使用している毛布やタオルを使って安心できる環境を作ってあげたりするとよいです。

日頃からクレートやキャリーが安心できる場所であるということを覚えさせてあげておくことも大切です。

また、暑さや寒さが原因でストレスになってしまうこともあるので、できるだけ環境温度も整えてあげることができるとよいですね。

スキンシップで愛情表現

やはり愛犬にとって、心の栄養になり、安心したり心が安定したり、不安や恐怖を和けることができる行動として、飼い主さんとのスキンシップで愛情を感じることですね。

愛犬へのスキンシップで愛情表現をしてあげることで、愛犬の心も安らいでいくことでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょう。

  • 犬(愛犬)は地震の前にソワソワした様子を見せることがある
  • ソワソワしているときに地震が来てパニックになることがある
  • パニックで異常行動によって怪我をしてしまったりという危険がある
  • 犬のソワソワを落ち着かせるためにも、怪我などから守るためにも、地震の揺れが収まるまでは飼い主さんの近くに寄せる
  • クレートトレーニングをしている場合はソワソワを落ち着かせるためにも、地震から守るためにも「ハウス」でクレートへ
  • 揺れが収まったら落ち着いて愛犬と避難行動をとる
  • 避難あとなどには犬の心と身体のアフターケアをしっかりと
ひとこと

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