災害に遭い、避難生活を強いられるのは、冬の寒い時期であることもあります。
寒い冬は、普段の生活の中では暖房をつけて過ごしたりすることができますが、避難中は災害による停電が発生し、暖房を使用することができないということもあります。
実際に我が家が地震による被害にあったときも、停電が起こってしまい、猫が寒くないだろうか、絶対に寒いからなんとかしてあげなければいけない!という状況に陥ってしまったことがあります。
その経験から、いつ災害が起きて停電してしまっても、猫を寒さから守るために避難グッズの中身の再確認と追加の寒さ対策グッズを用意しました。
寒い中での避難生活で、猫が寒がる事なく快適に過ごし、体調の不調に見舞われないようにする必要があります。
そこで今回は、寒い時期の避難中に猫ちゃんのために準備しておくべき避難グッズ、寒さ対策を行わないことによる影響、リスクをご紹介していきます。
避難中に猫の寒さ対策をしないとどんな影響が?リスク・危険性

避難中に寒さ対策をしてあげられないと、猫ちゃんにどんな影響があり、どんなリスクや危険性を伴うのかをご説明していきます。
猫は寒さに弱い
ほとんどの猫は暑さに強く、寒さには弱いため、寒い中での生活はとても大きな影響を及ぼします。
水分不足・膀胱炎
猫は寒さを感じると、水分の摂取をしなくなってしまうことがあります。
水分不足な状態になってしまうことで、排尿が少なくなり、尿路結石や膀胱炎になってしまいます。
呼吸器トラブル・病気
冬の寒い空気、乾燥した空気を吸うことで、猫が呼吸器系のトラブルや病気を引き起こしてしまいます。
鼻や喉の粘膜が刺激され、くしゃみや咳が見られます。
ウイルスや細菌にも感染しやすくなってしまいます。
関節炎
寒さの中で過ごしていることで、血管が収縮し、血行が悪くなってしまいます。
また、寒いと猫があまり動きたがらず、より血行不良が起こりやすくなります。
血流が悪くなることで、関節炎になってしまうことがあります。
食欲不振
寒さであまり動きたがらず、ご飯を食べなかったり、活動量が少なくなることで、空腹にならず、食欲不振になってしまうこともあります。
消化器系の動きがとても悪くなってしまうことで、便秘や下痢を引き起こしてしまいます。
お腹の調子の悪さを感じ、より食欲が減退してしまうこともあります。
ストレス
寒さによる自律神経の乱れや、普段とは異なる状況で、ホルモンのバランスが崩れてしまうこともあります。
すると猫ちゃんがものすごくストレスを感じ、さらなる体調不良、便秘や下痢、嘔吐などが起こることがあります。
特に避難中の寒さに注意すべき猫はどんな子?

では、避難中の寒さに特に注意するべき猫ちゃんはどんな猫ちゃんなのでしょう。
子猫・シニア猫
子猫やシニア猫の場合、体温調節がうまくできなかったり、粘膜のバリア機能が低く、ウイルスに感染しやすい状態であるため、より注意が必要です。
持病がある猫
持病がある猫ちゃんは、寒さによる不調、ストレスが原因で、持病が悪化してしまうことがあるため、特に注意が必要だと言えます。
避難中に猫が寒さを感じているときの行動は?

では、避難中に猫ちゃんが寒さを感じているとき、どんな行動を見せるのでしょう。
寒さを感じる仕草に気づいたら、できるだけ早めに対策してあげる必要があります。
丸まって寝る
寒さを感じているとき、猫ちゃんは体温を逃さないようにと、丸くなって眠ります。
また、寝ていないときでも、丸くなってじっとしているときは、寒さを感じています。
じっとしている
寒さを感じているとき、猫ちゃんは動きたがらなくなり、じっとしていることが多くなります。
人に寄り添う
飼い主さんや人間に寄り添ってきます。
暖かさを感じようとしている仕草であり、寒いと感じています。
毛が逆立つ
毛が逆立った状態のときは、猫ちゃんは寒いと感じています。
毛を逆立てることで、体温を逃さないようにしています。
水分補給をしない
まったくといっていいほど水分補給をしてくれないとき、とても寒いと感じています。
体温を下げないために、水分を取らないようにしている行動です。
避難中の猫の寒さ対策に使える避難グッズは?

では冬の時期に避難生活を送らなければいけなくなった場合、愛猫の寒さ対策に役立つグッズをご紹介します。
ペットボトルとタオル
どうしても避難中のために寒さ対策用品を用意することができなかった場合、ペットボトルとタオルを用意し、お湯を沸かすことができれば、簡易式の湯たんぽを作ることができます。
沸かしたお湯をペットボトルに入れ、タオルでしっかりと包み、猫のそばに置いて上げましょう。
避難中の寒さ対策にソーラーモバイルバッテリーがあるとより寒さ対策ができる

避難中の猫の寒さ対策には
がとても役立ちます。
人間でも服を着込んで、寒い避難生活の時間を過ごさなければいけないときもあります。
そんなとき、ペット用ヒーターや電気毛布を使用することができれば、猫ちゃんを避難中の寒さから、しっかりと守ることができます。
避難生活中は停電が起こってしまっていたり、車内での避難生活を送らなければいけず、電気を使用することができないということが多くあります。
そこで役立つのがポータブル電源です。
ポータブル電源があれば、ペット用ヒーターや電気毛布を使用することができます。
我が家でも毛布やアルミブランケット、ケージにかけることができる保温カバーなども用意していますが、ポータブル電源と小型ヒーターと電気毛布を一緒に用意しています。
どうしても毛布などでは対策できないほどの寒さの日でも猫を守ることができるので1台あるだけで安心感がものすごく違います!
猫の避難中の寒さ対策グッズを保管しておくべき場所

猫の寒さ対策避難グッズも避難グッズの1つとして用意しておく必要があります。
しかし、寒さ対策の避難グッズをリュックなどの中に入れてしまうと、荷物が多くなりすぎてしまい、いち早く行わなければいけない場合の避難の妨げになってしまいます。
そこで持ち出し用の避難リュックと2~3週間分の避難グッズをストックし保管するという2パターンに分けて備えておくとよいです。
その際に、2~3週間分の避難グッズと一緒にポータブル電源などの寒さ対策グッズも一緒に保管しておきましょう!
飼い主さん用のアルミブランケットなどをリュックに入れているという場合、一緒に使用してもよいですし、猫ちゃん用にアルミブランケットを一つ多めに入れておくなどするのもよいですね。
まとめ

いかがでしたでしょう。
猫ちゃんは避難中の寒さにより、体調を崩してしまうことがあります。
災害時の避難中に猫ちゃんが体調不良になってしまっても、動物病院にはなかなか受診をすることができないこともあります。
丁度よい温かさでできるだけ快適な環境で避難生活を送ることが出来るように、防寒対策用の避難グッズも一緒に用意しておきましょう!

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