災害時のために!犬の寝る場所は決めておこう!避けるべき場所は?慣れさせるための方法


今回の記事の内容は・・・

犬と飼い主と布団で寝るのはOK?

飼い主と一緒にくっついて寝る子は少なくありません。しかし、実は飼い主さんと一緒に寝ることにより、起こりうる事故や怪我、などもあるので注意が必要です。

寝ているときに地震が来ると危険

愛犬が寝ている場所が決まっていなかったり、飼い主さんと一緒に寝ていることで、愛犬に地震の揺れが原因で危険が及ぶ可能性が高くなります。

また地震以外にも飼い主さんにとっても愛犬にとってもあまり良くない影響があります。

ノミ・ダニ対策

ノミ・ダニが飼い主さんに付着してしまい、移ってしまうことがあります。

誤飲

ベットの近くにあるものを誤って噛んでしまったり食べてしまうという誤飲の可能性があります。

怪我

飼い主さんの不本意な寝返りや覆い被ってしまったりすることで、骨折などの怪我を負ってしまうということも少なくありません。

また飼い主さんの寝返りや寝相で手や足などから避けるためにベットから転落してしまい怪我してしまうこともあります。

睡眠不足になることも

飼い主さんと一緒に寝ることが習慣付いていると、飼い主さんがいない状態のベットや布団でひとりで寝ることができなくなってしまうことがあります。

ひとりで寝なければいけないときに、不安やストレスを感じてしまうことに繋がります。

ワンちゃんにとって一日の半分以上の睡眠は成長や体調管理のために必要であるため、飼い主がいなくても一人で眠れる状態、心地よく一人で寝れるほうがよいです。

犬自身が決めた場所で寝かせるのはOK?

犬によっては、自分で寝る場所を決めていつも違う場所で寝るということもありますが、実は危険が潜んでいます。

災害時に困る・危険

緊急事態、災害時などに犬がどこに寝ているのか定まっていないことで、避難時に見つけられずに一緒に逃げることができないということがあります。

いつでも決まった場所で寝かせてあげることで、スムーズに避難することができますね。

寝る場所が安全ではない場合も

子犬や引っ越したばかりなどのときは、ワンちゃんが自分で決めた寝場所が安全ではない場合があります。

寝相や時間の経過で落下してしまい怪我をしてしまうような場所で寝てしまうこともあるので注意が必要です。

高齢の場合も徘徊してしまったり、壁にぶっかったりしてしまうこともあるので危険です。

更に地震の際、落下物による怪我をしてしまったり、家具が倒れたところに閉じ込められてしまって、避難に遅れを伴う原因になってしまうこともあります。

災害の危険から犬を守るために・・・寝る場所はどこがいいの?

では犬が寝る場所はどこにしてあげるとよいのでしょう。

ゲージ・クレートが一番

一番よいおすすめの場所がゲージまたはクレートの中です。

一人でゲージやクレートの中で寝かせるのは、寂しいのではないか、可哀想と感じるかもしれませんが、実は犬は暗くて狭いところは好きなのです。

犬は野生の世界では元々、巣穴で生活するため本能的に暗くて狭いクレートは安心して眠ることができる場所です。

寝る場所はひとつの場所に限定する必要はないので、クレートまたはゲージとしてあげるとよいです。

クレートは犬が入った時に一周回ることができるサイズがベストです。
成長に合わせて使用しましょう。

地震が起きたときも犬が安心の寝る場所を作ろう

では、寝る場所としてはゲージやクレートがよいのですが、それらを設置するときにおすすめのスペースについてです。

飼い主が感じられる場所

飼い主がよく動きバタバタとするような動線は避けます。

しかし全くもって別室にするのではなく、飼い主の存在が感じられる場所がよいです。

扉などの近くなど動線は避けた上で

よく飼い主さんが過ごすリビングを見渡すことができる場所に設置しましょう。

犬が寝る場所として避けるべき場所は?

次に愛犬が寝る場所として避けるべき場所についてです。

直射日光が当たる場所

長時間直射日光が当たる窓ぎわなどは避けましょう。

体力の消耗や熱中症に陥ってしまう危険があります。

エアコンが直接当たる場所

エアコンの風が直接あたってしまう場所も避けてください。体調不良の原因になってしまいます。

テレビやトイレの音が大きく聞こえる場所

テレビやトイレの水の音などが大きく聞こえる場所は避けましょう。警戒心が強いワンちゃんの場合は特に気をつける必要があります。

睡眠の邪魔になってしまい、睡眠不足やストレスの原因になります。

コンセントやコードが近い場所

コンセントの近くやコードの近くは遊んでる最中に気になり、噛んでしまうことで感電の危険性があります。

また、足などにコードが絡まってしまい怪我をする原因になることもあるので近い場所は避けましょう。

落下物がある場所

地震が起きた際に、寝ている場所に落ちてきてしまいそうな物がある場所は避けましょう。

犬が快適な寝る場所作りのポイント

次にクレートやゲージ内で快適に愛犬が眠るための寝床作りのポイントです。

清潔に保つ

まずは清潔を保つことが第一条件です。

皮膚病や病気を避けるためにも、清潔を保つ必要があります。

また、犬はきれい好きであり、巣穴を汚すことを嫌う性質があるので、汚れている状態は大きなストレスの原因になります。

クレートやゲージに使用するベットや毛布やタオルなどは定期的に洗濯をしたり、こまめにコロコロなどを活用して抜け毛などを掃除してあげましょう。

高温多湿にならないように

高温多湿は体調不良の原因やストレスの原因になります。

夏などの高温多湿になりやすい時期はエアコンを活用し、室内温度は24度から26度くらいに保つようにしましょう。

また特に寝ている場所が暑くなりやすいような場合は、クールマットなどを活用するのもおすすめです。

温度が低くなりやすい場所には暖房器具を

冬などの温度が低くなりやすい場合はヒートマットなどを活用し温めてあげましょう。

毛量が多くなり、寒い地域でも平気な犬種はさほど気にすることはありませんが、温暖な地域の犬種で寒さに弱い場合は特に気をつけてあげる必要があります。

クレートやゲージの上に毛布をかけて寒さ対策するのも効果ありです。

ベットは必要?

ゲージの床やフローリングに直で寝るようにしてしまうと、床の固さで床ずれをおこしてしまうことがあります。

タオル、毛布などをおき、固さを軽減してあげましょう。

子犬や成犬の場合はベットが必ずしも必要というわけではありませんが、シニア犬で足腰が弱ってきている場合はベットを用意してあげたほうがよいです。

クッション性が高く、負担がかかりにくいもので体を楽に眠れるようにしてあげましょう。

犬が寝る場所で寝てくれない時の慣れさせ方

最初はクレートやゲージで上手に眠ることができないということも少なくありません。子犬の場合、長く一緒に寝ていた場合など、急には難しいです。

しかし、無理に寝る場所を決めて寝なさいとしてしまうと、ストレスを感じたり、ゲージやクレートが苦手になってしまいます。

そこでスムーズに寝る場所に慣れさせるための方法をご紹介します。

①屋根を外したクレートの中に入れる

まずは屋根を外した状態のクレートに入れましょう。

声がけをしながら入らせたり、フードをうまく活用して入れるようにします。

②屋根を閉める

クレートに入ることができたら、次に屋根を閉めてみましょう。この時大きな音で驚かせないようにゆっくりしめてください。

また、ワンちゃんの動きなどで屋根がずれてしまい、大きな音がでてしまうことで恐怖心が出てしまうことがあるので、ずれることがないようにしっかりとかぶせてください。

③フードを使ってクレートに入れる

クレートに入ることができるようになったら、最初から屋根がついている状態でクレートに入れるようにします。

クレートの中にフードを投げ入れるようにして、一人でクレートの中に入れるようにしましょう。

この時、すぐにフードを取って出てきてしまわないように、クレートの横からまたフードを入れてあげて、しばらく中にいられるようにします。

④扉を閉めた状態で慣れさせる

扉を開けた状態でクレートの中にフードを取りにいったり、しばらくいられるようになったら、横からまたフードを与え、クレートの中で落ち着いた状態になるようにしながら慣れさせます。

慣れてきたらゆっくりと扉を閉めましょう。

閉めてからもフードを横から入れてあげるとよいです。

⑤クレートに毛布をなどをかけた状態で飼い主が離れる

扉が閉まっている状態でも、落ち着いてクレートの中にいられるようになったら、クレートの上に毛布やタオルをかけて中を暗く眠れる状態にします。

自ずと飼い主も見えなくなりますが、飼い主さんは横からフードを与えてあげながら、落ち着いていられるようにしましょう。

落ち着くことができているようなら、飼い主さんがその場を離れ、少しの間様子を見ましょう。

この段階を何度か繰り返し行い、落ち着いてクレートで過ごせるようになると寝る場所として慣れてきます。

無理はさせることなく、愛犬が自分から入りたがる、落ち着いて過ごすことができるように、愛犬の様子を伺いながら徐々に慣らしていくとよいですね。

まとめ

 

いかがでしたでしょう。

  • 飼い主と一緒に寝るのはあまりよくない
  • 犬が自分で決め異なる場所で寝かせるのも避けるべき
  • 災害時にスムーズに犬を保護しスムーズに避難するためにも、寝る場所をしっかりと確定させる
  • 犬が快適に眠ることができる環境作りを
  • ストレスなく眠ることができるよになるまでゆっくりと慣らす
ひとこと

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