地震で愛犬が瓦礫の下敷きになってしまうということは、飼い主さんなら誰しも避けたい事故ですよね。
しかし、どんなに大切に育てていた飼い主さんでも、愛犬が地震の影響で瓦礫の下敷きになってしまったということが実際にあります。
能登半島地震でもトルコ地震でも起こった事故であり、ニュースにはなっていない家族でも、愛犬が瓦礫の下敷きになってしまったということはたくさんあるのです。
ニュースになるとだけあり、能登地震とトルコ地震では愛犬が救助され奇跡的に助かって居ますが、残念ながら助からなかったワンちゃんもたくさんいます。
そこで今回は犬が地震で瓦礫の下敷きになってしまった場合の救助方法や瓦礫の下敷きにならないために行うべき日頃の注意点をご紹介していきます。
愛犬が地震により瓦礫の下敷きなってしまう可能性が高い家とは

犬が地震により瓦礫の下敷きになってしまうということは、自宅の築年数によっても大きく変わります。
下敷きになってしまう可能性が高いと考えられる自宅の場合は、早く家の外に避難する必要があります。
自宅の築年数が30年以上の場合は犬と早めの避難を
自宅の築年数が30年以上の場合(1981年位前に建てられた)倒壊の危険性がとても高いと考えられています。
地震が起きたらできるだけ早く自宅の外に避難しましょう。
揺れている時に出ようとするのは危険ですので、最初の揺れが収まるのを待ち、収まったらすぐに外へ避難するとよいです。
愛犬が地震により瓦礫の下敷きになってしまった場合の救助方法

犬が地震により自宅の瓦礫の下敷きになってしまった場合、飼い主さんはどうやって愛犬を救助すればよいのでしょう。
瓦礫から一定距離離れた状態で犬に声をかける
まずは、自宅が倒壊してしまってすぐに近寄ったり中にはいるのはとても危険です。
愛犬が下敷きになってしまったら、飼い主としては、すぐにでも中に入って救助してあげたい気持ちになりますよね。
しかし、飼い主さんが入ってしまうことで、より倒壊が進み飼い主さんも瓦礫の下敷きになってしまったり、大きな怪我をしてしまうと、犬が救助された時に再会を共に喜ぶことができなくなってしまうかもしれません。
瓦礫の下にいても、生きていて救助ができたということは能登半島やトルコ地震でもあるので、まずは飼い主さんは自宅の外から愛犬の名前を呼んだり声を掛けましょう。
名前を呼ぶことで、自分で出てきてくれることもありますし、声に対して鳴いて居場所を知らせてくれるということもあります。
救助隊の人と一緒に犬を瓦礫から救助する
瓦礫の下に犬が居るのを確認することができたという場合、飼い主さんだけで瓦礫をどけようとすると、怪我の危険性もありますし、更に瓦礫の揺れにより倒壊してしまい、愛犬を助けることができなくなってしまうこともあります。
救助隊の人が居たら、声を掛け、一緒に愛犬を救助してもらうようにしましょう。
また、地震の後にボランティアでペットの救助を一緒にしてくださる団体さん、ペットを探すお手伝いをしてくださる団体さんの方もいるので、声をかけ一緒に救助活動をしてもらうようにしましょう。
犬が瓦礫の下敷きにならないための日頃の注意点

犬が瓦礫の下敷きになってしまわないよう、事前に日頃から注意して過ごすことも大切です。
地震が起きたらすぐに「ハウス!」
地震が起きたらすぐに「ハウス!」などと声をかけることで、愛犬がクレートやゲージに入ることができるようにしておきましょう。
クレートやゲージに入ることができると、万が一外に逃げ遅れてしまった時も、ゲージやクレートにより瓦礫から守られるということがあります。
避難する時もスムーズに避難行動に移ることができます。
犬が寝る場所はケージの中に
夜中に地震が来たことで、避難が遅れたり、犬が先に逃げ出してしまったりということで瓦礫の下敷きになってしまったということがあります。
そこで日頃から愛犬の寝る場所は飼い主さんと一緒に寝るのではなく、ケージで眠れるようにしておくことが大切です。
犬がケージで安心して眠ることができていると、夜中に地震が起きた時もすぐに愛犬の居場所を飼い主さんは把握することができますし、万が一自宅が倒壊してしまった時も瓦礫から命を守ってくれます。
早めの避難で瓦礫から犬を守ろう

早めの避難で瓦礫から愛犬を守ることがとても大切です。
日頃から地震が来た時の避難訓練を一緒に行う
緊急地震速報を活用したり、地震だ!という声がけなどをして、ハウス!がすぐにできるように飼い主さんと愛犬一緒に、避難行動の確認、避難訓練を行っておくことはとても大切です。
スムーズに愛犬と飼い主さんが同行避難できるようにしておきましょう。
飼い主さんの指示を聞けるようにトレーニングを
飼い主さんの指示を聞くことができるようにトレーニングをしておくことも大切です。
犬が瓦礫の下に居るのを確認できた場合、声を出すことができるのか確認できるように、「ワン!」と返答ができるコマンドや、「ステイ」「待て」などのコマンドでパニックにならないように瓦礫の下でそのまま待機させたりするためにも、日頃から飼い主さんの指示が通るように練習しておきましょう。
避難行動をする時も、あらゆるコマンドが役に立ちます。
早めの避難行動を
犬を地震の被害から守るためには、早めの避難がとても大切です。
地震だけではなく、地震のあとの津波が原因で自宅が倒壊してしまったり、瓦礫が流れて来たりということもあります。
地震は、【本震だと思っていたら、前震だった、前震の後に本震きた。】というようなこともあります。
また【本震の後の余震が続き、何度も地震が起きることで自宅が倒壊してしまう】ということもあります。
そのため、地震が起きたら、しばらくは安全な場所に数日間避難しておく、地震で避難した後もしばらくは安全な場所で過ごすようにしたほうがよいです。
愛犬との避難行動を行うのは、かなり大変です。
避難生活をしばらく送ることを検討し、できるだけ確実に安全な場所に避難ができているようにしましょう。
まとめ

いかがでしたでしょう。
愛犬が瓦礫の下敷きになってしまうということは絶対に避けたいですよね。
そのためにも、日頃から愛犬が瓦礫の下敷きになってしまってもできるだけ命が守られるように、ケージで寝かせたり、すぐにクレートやゲージに入ることができるようにしておきたいですね。
また、もし愛犬が瓦礫の下敷きになってしまっても、焦らず落ち着いて捜索・救助をしてあげましょう。
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