災害時は断水が起こったり、避難生活を送らなければいけなくなったりすると、水はとても重要なものになります。
人間も水を摂取することができなければ、数日で生命の危機に陥ってしまうように、猫ちゃんも同様です。
災害時に普段どおり水道から水を必要な分だけ出すということができなくなってしまった時のために、水を備えておくことが大切です。
しかし、猫ちゃんにミネラルウォーターを与えてもよいのでしょうか。
また、猫ちゃんに必要な水の量はどのくらいであり、災害時のためにはどれだけの量を備蓄しておけばよいのでしょう。
そこで今回は、猫のための災害時に必要な水の量とミネラルウォーターの選び方の注意など詳しくご紹介していきます。
災害時に猫が必要な水の量は?

では災害時に断水してしまった時などを想定し、猫のために用意しておくべき水の量についてです。
1日に猫が必要とする水の量を知っておくことで、準備しておくべき水の量の目安が分かります。
猫が1日に必要な水の量は?
猫は遠い昔半砂漠地帯で過ごしていた動物であり、少しの水でも生きていくことができる体の構造になっています。
しかし、それでも1日あたりだいたい体重1㎏あたり50mlの飲み水が必要です。
例えば、体重が3㎏の猫の場合は、150mlの水が必要であるということになるので、500mlのペットボトル1本で3日分程度の飲水になります。
愛猫ちゃんの体重に対して計算しましょう。
災害時に猫にミネラルウォーターを与えて良い?

では災害時に猫にミネラルウォーターを与えてよいのかについてです。
備蓄しておく上で長期間保存することなどを考え、ミネラルウォーターを選択することが多くなりますが、体に影響あるのなら注意が必要ですよね。
猫にミネラルウォーターは危険?
ミネラルウォーターの中でも、硬度が高い水を猫に与えるのは危険だと言えます。
硬度の高い水は腎臓や尿路に負担がかかってしまうため、病気の原因になってしまうのです。
また、ミネラルウォーターにはマグネシウムやカルシウム、ミネラルなどが豊富に含まれていることが多いため、猫ちゃんの体にとっても必要な栄養素ではありますが、過剰摂取になってしまい尿路結石などの原因になってしまうことがあるのです。
しかし、長年にわたりミネラルウォーターを飲ませ続けるというわけではなく、災害時に数日間、数十日間飲ませてあげるという分には、急に病気になってしまうというような可能性は低いと考えられます。
ミネラルウォーターしかないから猫に水を飲ませることができない、飲ませないという選択のほうが、命が危険にさらされてしまいます。
災害時に水道水を飲ませることができない状況である場合は、ミネラルウォーターを代用し飲ませてあげることが適切です。
また、備えておく水の選び方さえしっかりと気をつけることで、ミネラルウォーターを安心して飲ませることができます。
猫に安心のミネラルウォーターの選び方は?種類について
では災害時に猫ちゃんにミネラルウォーターを与える場合、できるだけ安心して飲ませることができる水はどのような種類のものなのでしょうか。
種類として注目すべきは硬度!
猫に安心して飲ませることができる水として、硬度が低い水です。
硬度に注目して水を選ぶことで、災害時に安心して飲ませてあげることができます。
まず、ミネラルウォーターには硬水か軟水か表記されているため、【軟水】のものを選びます。
日本の水道水の硬度は平均47mg/Lです。
そのため、硬度の表記は50mg/L以下のミネラルウォーターを選ぶと良いということになります。
クリススイ ピュアウォーター
赤ちゃんのミルク作りにも使用することができる水で超軟水であるため猫ちゃんにも与えることができます。
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白神山地の水
硬度が0,2mg/Lであり、超軟水です。
水道水よりもかなり硬度が低いため、猫ちゃんにも安心して飲ませてあげることができます。
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ペット用の超軟水
ペット用の超軟水というものもあります。
硬度が0であるため、かなり安心して飲ませることができますね。
飼い主さん用の水とは別にペット用の水というものを備えておくのもよいでしょう。
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災害時にお茶や自然の水を猫に与えないで!

災害時に避難所などで緑茶や紅茶などが配布されることがありますが、カフェインが入っている飲み物になるため、猫ちゃんには与えないでください。
また、カフェインが入っていない麦茶などもミネラルが多いため猫ちゃんにとって過剰摂取になってしまいます。
麦茶などもできるだけ避けてください。
井戸水や川の水も危険
井戸水や川の水なら災害時でもあるという場合、一見綺麗に見えていても、水質が保証されているものではありません。
災害時だからということで飲ませてしまうことがありますが、水に含まれている雑菌や寄生虫の影響で体調不良を招いてしまう恐れがあります。
災害時は普段のように動物病院へすぐに受診することができる環境ではなくなっていることがあります。
そのため災害時は普段よりも猫ちゃんの体調不良や怪我などが起こらないように気をつければいけません。
自然の水は万が一の事もよく考え与えることはやめましょう。
災害時の猫用の水は2パターンで備えておこう!

災害時の避難グッズはすぐに持ち出すことができる第一次避難用(3日分程度分)を用意しておき、更に避難生活中に使用する避難グッズとして(2,3週間~1ヶ月分程度)で用意しておく2パターンで用意しておくとよいです。
したがって、水も第一次避難用としてカバンやリュックに入れておく分と自宅で備蓄しておく分に分けておきましょう。
一ヶ月分近くの猫ちゃんの水となるとかなりの量になります。
数か所に分けて水を備蓄
自宅の1階だけに保管しておくと、浸水や津波の影響で使用することができなくなってしまうということが起こります。
せっかく用意しておいた水が使用できないという事態を避けるためにも、1階と2階に分けて保管しておくようにするなどの工夫をしましょう。
また、車で避難する際に災害が起こってから積み込み作業をするのは、避難行動の遅れの原因になります。
あらかじめ車にも水を積んでおくようにするとよいですね。
愛猫にミネラルウォーターの経験をさせておこう!

災害時に急にはじめてのミネラルウォーターを与えることになると、匂いや変化に敏感な子や繊細な子の場合は特に水を飲まなくなってしまう可能性も考えられます。
そこで災害用に購入した水を日頃の生活の中で、何度か経験させておくことをおすすめします。
万が一の災害時に猫ちゃんが水をしっかりと飲んでくれるという安心にも繋がりますね。
まとめ

いかがでしたでしょう。
災害時は水道水が断水してしまったり、水を購入することもできなくなってしまうことがあります。
いのちを守るためには、水はとても重要になります。
災害時でも猫ちゃんに安心して水を飲ませてあげることができるように、しっかりと必要な量の水を備えておきたいですね!

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