災害中に避難グッズとして用意していたドッグフードが無くなってしまった。
新しいドッグフードが手に入らない。という場合があります。
そんな時、飼い主さん用の白米なら手元にあるという場合、愛犬に白米を与えても良いのでしょうか。
そこで今回は災害中に白米しかない場合、愛犬にも与えてよいのか、また与える時の注意点や調理方法についてご紹介していきます。
犬に白米を与えても良い?

基本的に犬に白米を食べさせても特に問題は無いといえます。
お米に含まれているでんぷん、糖質、ビタミン、食物繊維は愛犬の健康にも必要な栄養素でもあります。
糖質はエネルギーになってくれます。
しかし、調理方法や与える時の注意点に気をつける必要があります。
犬に白米を与える時の注意点は?

では愛犬に白米を与える時の注意点についてです。
味付けはしない
味付けをしてはいけません。
塩や醤油や味噌などで味を付けてしまうと、胃腸への負担になってしまいます。
生米や固めに炊いたもの
白米を生米のまま与えたり、固めに炊いたお米は与えてはいけません。
消化不良を起こしてしまう原因になります。
もちろん芯が残ってしまっている状態に炊きあがったお米も与えてはいけません。
少量ずつ与える
一度にたくさんの白米を犬に与えてしまうと、下痢や嘔吐が起こる原因になってしまうことがあります。
少量ずつ与え、一気にたくさん食べさせるということはやめましょう。
補食であるということを理解する
普段から主食を白米にしてしまうのはよくありません。
あくまでも災害中にドッグフードがないという場合の非常食という使い方をしましょう。
玄米や雑穀米の場合は注意を
玄米や雑穀米しかないという場合は注意が必要です。
玄米の場合は胃腸への負担が大きく消化不良を起こしてしまう可能性が白米よりも高くなるため、より柔らかく炊くようにする必要があります。
また雑穀米の場合も、雑穀類の消化にとても負担がかかってしまいます。
できれば白米にしましょう。
犬に白米を与える時の調理方法?

犬には固めに炊いたご飯や味を付けたご飯などは与えてはいけません。
そこでどのように調理をしたものを与えればよいのかについてです。
水を多めに柔らかく炊く
普段よりも1.5倍程度水を多めに入れ、柔らかく炊いてあげるとよいです。
固めのお米はおじやのようにする
飼い主さんに合わせた固さで炊いたお米を与える場合は、少量取り別の鍋などに水と炊いたお米を入れ再度加熱し、おじやのようになるまで煮てから与えましょう。
しかし、この時やけどに注意し、しっかりと人肌まで冷ましてからあげるようにしてください。
可能であれば野菜もプラス
お米だけだと栄養が偏ってしまいます。
そこでもし手元に野菜があれば、人参やかぼちゃやキャベツなどを細かく刻み、おじやを作る時に一緒に入れて煮込んであげるとよいです。
多少風味も加わり、愛犬の食欲をそそる要素にもなりますし、栄養も摂取することができます。
正しく調理し与えることができれば、栄養補給にも水分補給にもなります。
災害時に愛犬に与えても良い白米の量は?

では災害時に愛犬に白米を与える場合の目安となる量についてです。
あくまでも目安であるため、愛犬の便の状態や様子などを見ながら調整する必要があります。
アルファー米を犬に与えることはできる?

災害時の飼い主さんの避難グッズとしてアルファー米を用意している家庭はとても多いです。
アルファー米の場合も、水を多めに入れて使用することで、愛犬にも与えることができます。
しかし、もともと炊き込みご飯など味付けされているアルファー米は塩分過多になってしまうので避けましょう。
災害中に配布されるおにぎりに注意

災害中は避難所などでおにぎりが配布されることがあります。
コンビニやスーパー用のおにぎりの場合、塩分がお米の方にも使用されていたり、具材には多くの塩分が含まれてしまっています。
また炊いたお米よりも固くなってしまっていることもあります。
コンビニ用のおにぎりなど配布されたおにぎりは愛犬には与えない方が良いと言えます。
お餅を与えるのも危険
災害時にお餅が配られた場合も注意してください。
お餅は噛まずに丸呑みしてしまい、喉につまらせてしまうことがあるので与えてはいけません。
避難訓練!普段の生活の中で愛犬に白米を与えてみよう!

万が一、予想よりも避難生活が長引いてしまったり、市街の状況が改善されず、ドッグフードが無くなってしまうということもあり得ます。
しかし、愛犬の体質によってはどうしてもお米が合わず下痢や嘔吐を引き起こしてしまうというケースがあるのです。
アレルギーを持っていて、体が痒くなってしまうという子もいます。
また、避難中に与えてもよい白米の量を飼い主さんが実際に把握しておくことはとても大切です。
そこで普段の生活の中で愛犬に白米を与えてみるという避難訓練を行っておくとよいですね。
すぐに動物病院にも受診することができる時間帯に、一度白米を与えて様子をみましょう。
症状が見られた場合は早めに受診し医師の診断を受けてください。
まとめ

いかがでしたでしょう。
災害時のために愛犬のドッグフードをしっかりと用意しておくことはとても大切です。
しかし、災害時は何が起こるかわかりません。
用意していた分では足りなくなった、一ヶ月以上インフラが復旧せずドッグフードを買い足すこともできない、水没してしまい食べさせることができなくなった
など様々な理由からご飯を愛犬にあげることができなくなってしまうことがあります。
そこで愛犬に非常食として白米を与えることができるということや、与えるときの注意点を把握しておくことはとても大切ですね。
また、愛犬がアレルギーを持っていないか、体調不良を起こしてしまうことはないか、災害が起こる前に普段の生活の中で少量与え、様子を見てあげることもとても大切です。
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