台風などにより大雨、豪雨が降ったときなど、普段よりも多い量の水が短期的に降り注ぐことで起こる洪水。
洪水により住宅の壁や隙間から水が家の中に入ってきてしまうというような水害が起こることがあります。
愛犬と一緒に暮らす自宅に洪水の被害が迫ったとき、どのように避難行動をとることで、命を守ることができるのか、また事前準備として行っておくべきことをご紹介していきます。
また、愛犬の身を守るために、洪水の水が引いたあとに気をつけなければいけないこともあります。あわせてご紹介します。
犬と洪水被害に・・・最悪の場合

愛犬と洪水の被害にあってしまうということを想定しておくことはとても大切です。
以下のような、最悪のシナリオを想定できます。
考えられる最悪のシナリオに準じ、事前準備や避難行動をしっかりと確認しておくことで、回避することが大切です。
洪水被害が迫ってきたら、犬と避難行動を

では洪水被害が愛犬と暮らす自宅に迫った場合、どのような避難行動をとる必要があるのでしょう。
台風や豪雨の予報を調べる
テレビやネットニュース、国土交通省、気象庁などから情報を得ることができるので、今後の台風の進路や、豪雨の降水量などを確認しましょう。
住んでいる場所の地点と住んでいる場所の上流の雨量を確認するとよいです。
近くの川の水位を調べる
自宅の近くに川がある場合、水位を調べましょう。
国土交通省の川の防災情報や、Yahooニュースの河川水位情報、河川の水位を確認することができるアプリなどにより水位を調べることができます。
氾濫注意水位に到達しそうな場合、事前避難が大切になるので、はやめに避難行動をとることを視野に入れ行動を始めましょう。
避難グッズを持ち出す準備
避難グッズを持ち出す準備を行いましょう。
飼い主さんの分の避難グッズはもちろんですが、愛犬の分の避難グッズを忘れずに持ちます。
普段用意している避難グッズをすべて持っていくことが難しい場合(2,3週間分など)は、3日分程度の避難グッズを持って避難所へいく準備をするとよいです。
車で移動できる場合は、念の為多めに持っていくとよいです。
避難所へ避難
避難所に避難するときも、身の安全に十分に注意し、焦らず落ち着いて行動しましょう。
歩いて避難する場合も、車で避難する場合も、愛犬にはリードやハーネスなどをつける、又はクレートに入れた状態で避難してください。
だっこだけだと、普段とは違う状況に愛犬が不安や恐怖を感じたり、ハイテンションな状態になってしまい、いつものように大人しくだっこすることができなくなってしまうこともあります。
洪水の危険があるときに、脱走などをしてしまってはとても危険ですので、必ず飼い主さんから離れられないようにして避難行動をしてください。
ペット同伴で避難できる避難場所がない場合は

ではペットが一緒に避難することができる避難所がないという場合はどうしたら良いでしょう。
避難所の情報を確認しておく
自宅付近の避難所の情報を確認しておくことはとても大切です。
避難所によっては、犬や猫などペットと一緒に避難することができる同伴避難可能な避難所もあります。
しかし、自治体によっては、ペットとの避難は受け入れていないということもあります。
愛犬と一緒に避難することができる避難所が近くにあるか、確認しておきましょう。
垂直避難として自宅の二階以上の場所に避難する
自宅の近くにペットと一緒に避難することができる避難所がないという場合は、垂直避難という行動をとりましょう。
自宅の2階や3階など、一階が洪水によって浸水してしまったとしても、身の安全を守ることができるように、上の階に避難します。
安全な場所に車で避難する
自宅の2階や3階がない、垂直避難をすることができないという場合は、近くの安全な場所を見つけておきましょう。
高台にある駐車場や地域のお店によっては、立体駐車場を開放してくださっている場所などもあります。
洪水などの時に、車で駐車所など愛犬と一緒に車の中で避難することができる場所を探しておくとよいです。
洪水から愛犬を守るために行うべき事前準備

洪水から愛犬を守るために行っておくべき事前準備があります。
避難場所を確保
上記のように、様々な地域の避難所や自宅の形によって、避難行動は異なります。
事前に自宅に洪水による浸水などの危険が迫ったときに、愛犬と一緒に避難することができる場所は事前に確認し確保しておきましょう。
愛犬の分の避難グッズを用意しておく
飼い主さんの避難グッズと一緒に愛犬の分の避難グッズも必ず用意しておきましょう。
これらを一時避難のための最低3~7日分の避難グッズを用意しておきましょう。
また、自宅に常備しておく避難グッズとして3,4週間程度分のこれらのものを避難用品として準備し、ローリングストックしておくとよいです。
常備している避難グッズは、1階だけでなく、2階にも置いておくようにするということが大切です。
クレートトレーンングをしておくと良い
クレートトレーニングをしておくことで、避難する際や避難所や避難場所で過ごす際に、愛犬にとっても飼い主さんにとってもとてもよいです。
避難中の際、一緒に歩いて行動してしまうと足元に危険があったり、避難場所で落ち着くことができずにストレスを感じてしまうということもあります。
クレーㇳ内で安心して過ごすことができるようにしておくことで、愛犬ができるだけストレスを感じることなく避難することができます。
普段から事前にクレートトレーニングを行っておくことをおすすめします。
関連記事:愛犬にはクレートトレーニングを!避難所でも快適に過ごすために
洪水のあとのお散歩には病気の危険が

洪水のあとにも注意が必要です。
河川や山の土などの水には、ドブネズミなどが保菌しているレプトスピラという菌が含まれています。
洪水により菌が押し寄せてしまっている可能性があります。
洪水の後でも水が引いてからのお散歩で菌に感染してしまい、レプトスピラ病になってしまうことがあるので注意が必要です。
ワクチン接種で感染を防ぐことができます。
まとめ

いかがでしたでしょう。
洪水の際は、水が自宅に浸水してきてしまう前に、事前に安全な場所に避難しておくということが大切です。
まだ、大丈夫。ここまでは来ないだろう、などと思わず、早めに避難しておくに越したことはありません。
また、避難グッズは愛犬の分も必ず用意しておきましょう。
愛犬と一緒に安全に落ち着いて行動し、洪水から飼い主さんの命も愛犬のいのちもしっかりと守りましょう。
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