うさぎがペレットを食べない理由|原因・対処法・受診の目安

食べ物

今回の記事の内容は・・・

うさぎがペレットを食べてくれない時には様々な原因が考えられます。

原因を知ることで正しい対処法を試すことができ、うさぎがペレットを食べてくれるようになることがあります。

また、ペレットを食べない時でもしばらく対処しながら様子を見て良い場合と、緊急で受診すべき時があります。

我が家でもペレットを食べてくれなくなるということが何度かあり動物病院に受診しましたが、緊急性が高い場合とそうでない場合がありました。

そこで今回は、うさぎがペレットを食べない時の原因と対処法と一緒に、様子を見て良い場合と受診すべき状態についてご紹介していきます。

うさぎがペレットを食べない!考えられる原因は?

ではまずはうさぎがペレットを食べない時に考えられる原因についてです。

牧草が大好き

単に牧草が好きすぎてペレットを食べないということがあります。

牧草が好きでペレットに興味がない状態です。

しかし、うさぎの主食は牧草なのでペレットに興味がなく食べないという状態でも問題ありません

牧草をしっかりと食べていれば、無理にペレットを食べさせる必要はないのです。

しかし、成長期や病気回復期などは栄養不足になってしまうことがあるので、アルファルファなどの栄養素が高い牧草をペレットの代わりに与えるなどの調整は必要です。

関連記事:牧草の選び方(アルファルファについて)

ペレットの味の好みが合わない

ペレットにも様々な種類のものがあります。

与えているメーカーの原材料によって味が違います。

今与えているペレットが好みではなく食べないということがあるので、少量ずつ色々な種類のペレットを購入し、試してみると食べてくれるペレットが見つかることがあります。

ペレットの量が多い

ペレットを与えている量が多かったり、食べ残したペレットを置いたままにしていると、食べない状態が続くことがあります。

ペレットは開封してから時間が経つと香りが落ちてしまうので、うさぎが食べなくなってしまいます。

一回で与える量を少なくしたり、残したものは処分をして、新しいものを随時あげるようにすることで食べてくれることがあります。

歯・口内のトラブル

不正咬合(噛み合わせがおかしい)や口内炎などがあると、ペレットは硬いため食べにくく食べなくなってしまうことがあります。

食べない状態と同時によだれが多い場合や口元をよく気にしている時は口の中でトラブルが起きている可能性が高いため注意が必要です。

体調不良

体調不良が原因でペレットを食べないということもあります。

ペレットだけではなく、牧草や野菜なども同じように食べない場合は、うっ滞(胃腸の動きが低下し詰まってしまっている)の可能性があるので、早急に動物病院に受診する必要があります。

うさぎがペレットを食べない時の対処法

うさぎがペレットを食べない時の対処法についてです。

他のメーカーのものを試してみる

今与えているメーカーのものとは違うものを与えると食べるようになるということがあります。

原材料が異なる様々なメーカーのものを少量ずつ購入し、与えてみるとよいです。

新鮮な状態で少量ずつ与える

ペレットを与える時は、少量ずつ新鮮な状態で与えるようにするとよいです。

牧草のようにいつでも自由に食べられる状態ではなく、おやつを与えるように少量ずつその都度与えることで食べてくれることがあります。

ふやかして与える

硬い状態のペレットは食べないものの、ふやかした状態のものは食べてくれることがあります。

ぬるめのお湯でふやかしてから与えてみると食べてくれることがありますよ。

ただしふやかしたペレットを食べ残した場合は、放置していると細菌が増殖してしまったり、食べると危険な状態になる場合があります。
食べ残しはすぐに処分するようにしましょう!

うさぎがペレットを食べない!牧草を食べていたら安心?

ではペレットは食べてくれなくても牧草は食べているという場合についてです。

主食は牧草

うさぎの主食は牧草です。

ペレットは栄養のバランスをとるための補食です。

そのため、基本的に牧草をしっかりと食べてくれているようなら安心です。

うさぎは牧草と水をしっかりと摂取することができていれば、健康的に過ごしていくことができます。

ペレットや野菜をたくさん食べるより、牧草をたっぷり食べているほうが、歯の状態も良くなり、胃腸の動きも促進され健康的です。

体重が安定していれば大丈夫

ペレットを食べていなくても牧草をたっぷりと食べていて、体重が安定していれば安心です。

体重も減ることがなく、毛艶もよい状態であれば無理にペレットを食べさせる必要はありません。

子うさぎ・高齢うさぎの場合は注意

子うさぎや高齢のうさぎ、病気回復期は栄養素がものすごく必要で、牧草だけでは補えないという場合があるので注意が必要です。

ペレットをふやかしたり、好みのペレットを見つけてあげたり、工夫をして食べさせる必要があります。

また、どうしてもペレットを食べてくれない場合は、牧草の中でも栄養価の高いアルファルファを与えてみたりするのもおすすめです。

子うさぎ・高齢うさぎ・病気回復期のうさぎの場合はペレットを補助食として食べることはとても大切です。食べてくれない場合は早めに動物病院に受診しましょう。

うさぎがペレットも牧草も食べない時は要注意!

うさぎがペレットだけではなく、牧草も食べないという場合は要注意です。

考えられる原因

ペレットも牧草も食べない場合は

  • 胃腸うっ滞(胃腸の動きが止まり毛球やガスなどが溜まる)
  • 歯の異常(歯が伸びすぎていたい、噛み合わせが悪い)
  • 口内炎ができている、口の中が切れている
  • 体調不良(感染症・中毒・内蔵トラブルなど)

が考えられます。

放おっておくと命の危険に関わる可能性もあるので注意が必要です。

すぐに行うべき対処法

ペレットだけではなく牧草も食べない場合はすぐに行ってみてください。

  • 水を飲ませてみる

水を飲ませてみましょう。

水も飲まない場合はかなり危険な状態です。

  • 糞の状態を確認

糞が出ていない場合や、糞の大きさがいつもよりも小さい場合、形がおかしい場合は胃腸の動きが止まってしまっている可能性があり危険な状態です。

受診の目安

ペレットだけではなく牧草も食べない状態で、水も飲まない、糞の状態もおかしいという場合は、動物病院に受診する必要があります。

数時間以上なにも食べない状態が続いたら、できるだけ早く受診しましょう。

うさぎの診療可能であるエキゾチックアニマル対応の動物病院に受診してください。

まとめ

いかがでしたでしょう。

  • 牧草が大好きでペレットを食べないことがある
  • 主食は牧草でペレットは補食
  • 牧草をたっぷりと食べているなら心配なし
  • 子うさぎ・高齢・病気回復期はペレットを工夫して食べさせたほうがよい
  • ペレットは少量を新鮮な状態で与えるようにすると良い
  • ペレットも牧草も食べない時は注意が必要
ひとこと

うさぎがペレットを食べない場合でも、牧草をもりもり食べてくれているなら成うさぎの場合問題ありません。

牧草をしっかりと食べてくれていて、体重の減少もなく毛艶も良いのであれば無理にペレットを食べさせる必要はないと考えてよいです♪

ペレットの種類によっては食べてくれるものがあったりもしますよ♪

ペレットだけではなく牧草も食べないという場合は、歯や胃腸に問題が起きている可能性が高いので、数時間以上なにも食べない状態が続いた場合はできるだけ早く病院に受診しましょう!

※本記事は、獣医師監修サイトやうさぎの専門情報を参考に執筆しています。うさぎの健康や食事に関する一般的な知識をもとにまとめており、実際の症例に応じて獣医師への相談をおすすめします。

コメント