Q,うさぎの便が柔らかいのですが、どうしたらよいですか?
うさぎが軟便になってしまうことは少なくありません。
我が家でも時々軟便や下痢を起こしてしまうことがあります。
正しく対処をすることで便の状態が改善してくれますが、正しい対処をせずに放置をしてしまうと、体調不良の悪化に繋がってしまうことがあるので注意が必要です。
うさぎの便は健康のバロメーターです。
軟便になっている時は体調不良や病気のサインである場合が多いと考えられます。
そこで今回は、うさぎが軟便になった場合の原因と自宅でできる対処法、受診の目安をご紹介していきます。
うさぎの軟便ってどんな状態?
まずはうさぎの軟便の状態についてです。
うさぎが軟便になる原因は?
ではうさぎが軟便になっている時の原因についてです。
食事が原因
食事が原因の場合があります。
野菜や果物を与え過ぎてしまうと、繊維不足になり水分過多にもなるため軟便になります。
ペレットやおやつを急に変更すると軟便になってしまうことがあります。
変更をする場合は様子を見ながら既存のものに少しずつ混ぜてみるところから始めるとよいです。
牧草の種類の中のアルファルファを与えすぎてしまうと軟便になることがあります。
高カルシウム・高タンパクなので軟便になりやすいです。
ストレスが原因
ストレスが原因で軟便になってしまうことがあります。
などがストレスの原因になり、ストレスで腸の動きが乱れてしまい軟便になります。
消化器の病気
消化器の病気が原因で軟便になってしまっていることもあります。
うさぎが軟便の時に自宅でできる対処法は?
では、うさぎが軟便になってしまった時に自宅でできる対処法についてです。
食事の調整
まずは食事を調整しましょう。
水分を含む野菜は一時的に中止をし、牧草をメインにしっかりと食べさせるようにしましょう。
水分補給
水分補給をしっかりとさせることも大切です。
水分をしっかりと摂取させるためには、常に新鮮な水を用意しておくようにするとよいです。
こまめに水を変えいつでも新鮮な状態で飲めるようにしておきましょう。
水分不足は軟便や下痢の原因になります。
水は制限する必要はありません。
環境を整える
うさぎが過ごす環境を整えてあげましょう。
ケージはうさぎの成長に合わせて、狭すぎないケージで過ごさせてあげることが大切です。
また、うさぎのケージを設置する場所は、環境音が少なく静かに過ごすことができる場所が良いです。
関連記事:適切なケージの選び方・サイズ
腸の動きを助ける運動
運動不足は腸の動きを低下させてしまう原因になります。
1日に数時間、ケージの外で運動できる時間を作ってあげましょう。
すでに運動をする時間を設けているという場合は、時間を少し増やしてみるとよいです。
うさぎが軟便に!受診の目安は?
うさぎが軟便になっている時は、様子を見て受診をする必要がある場合があります。
受診をすべき目安についてです。
このような場合はできるだけ早く動物病院に受診をしましょう。
エキゾチックアニマル対応の病院でみてもらうことができます。
というように、状態が一気に悪化したり、牧草も食べてくれないという場合は数日間様子を見るのではなく、できるだけ早急に受診をしましょう。
子うさぎ・高齢の場合
子うさぎや高齢のうさぎの場合は注意が必要です。
子うさぎや高齢のうさぎは、1日軟便が続いたらできるだけ早く受診をしてください。
軟便が軽度な場合は、自宅での対処で改善することがありますが、食事の調整や環境を整えたりしても改善しない場合は、迷わず受診をしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょう。
うさぎの軟便が食事の調節などで改善する場合が多いのですが、時に病気が原因であったり、緊急で受診をすべき状態の場合もあります。
食欲があるような場合は、牧草を中心として様子を見るとよいですね。
食欲がなく軟便の場合はできるだけはやく受診をしましょう!
また、子うさぎや高齢のうさぎの場合は、1日軟便が続いただけでも危険な状態になることがあるので、早急に受診をしてください。
毎日のうさぎの便の状態を確認することは、体調不良に気づいてあげることができるので、しっかりと確認しましょう!
※本記事は、獣医師監修サイトやうさぎの専門情報を参考に執筆しています。うさぎの健康や食事に関する一般的な知識をもとにまとめており、実際の症例に応じて獣医師への相談をおすすめします。
参考文献:日本獣医エキゾチック動物学会(2021)「ウサギの食滞(胃腸管のうっ滞)について」
htnkotps://www.pet-hospital.org/images_2/usagi_2021/1.pdf
日本化学療法学会雑誌「Antibiotic-Induced Diarrhea of Rabbits」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/chemotherapy1953/39/3/39_3_211/_article/-char/en



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