犬が地震の前に異常行動を?怪我の危険性も・・・飼い主がとるべき対応策

今回の記事の内容は・・・

地震の前に犬が見せる異常行動は?

では地震の前にワンちゃんたちが見せる異常行動にはどのような行動が見られるのでしょう。

  • 急に激しく吠えだす
  • どこかに隠れようとする
  • 急に遠吠えをしだす
  • 穴を掘るような姿を見せる
  • 屋外に逃げようとする
  • 興奮して走り回る
  • 興奮のあまり飼い主さんに噛みついてしまう
  • 飼い主さんの声が届かなくなる
  • 低い声で唸り声を上げる
  • 震えて静かになり体調が悪そうな様子を見せる
  • 異常に抱っこをせがむ
  • ウロウロと落ち着きなくどうしたらよいのかわからない様子

普段は見せることがないような異常な行動をしてしまうことがあります。

地震の前の異常行動による怪我や死亡のリスク

地震の前の異常行動が原因で怪我や死亡してしまうリスクが高くなります。

家具の転倒による死亡リスク

地震の揺れが起こる前や、地震で実際に揺れ始めた際に、パニックになって暴れたり走り回ったりという異常行動がおきてしまうことがあります。

その際、普段は倒れてくることがない家具が倒れてきてしまったり、家具の上においておいた重い荷物などが落ちてきてしまうということがあります。

愛犬が飼い主さんから離れた場所で異常な行動をとってしまっているときに、これらの家具や荷物などがワンちゃんの元へ落ちてきてしまうことがあります。

その結果、家具などの下敷きになってしまったり、骨折してしまったりという怪我を負ってしまいます。

屋外に飛び出してしまい事故に

地震の揺れが起こる前やおきたときに、その場から逃げようという本能や、パニックが起こってしまっているときなどに、自宅から一人で飛び出してしまうという異常行動をとってしまうことがあります。

そのときに、道路で車と衝突してしまう、外の建物などが倒壊してしまい愛犬に落ちてきてしまうというような事故に遭ってしまうことがあります。

家具などへの衝突による怪我

普段の生活の中では、衝突することがない家具などに、パニックになっている状態で衝突してしまうことがあります。

その際に、頭部を打ったり、内蔵への損傷を負ってしまったりすることで、我や場合によっては死亡の原因になってしまうということがあります。

地震のときの異常行動に飼い主がすべき対応

では、地震のときに異常行動をとることがあるワンちゃんを、どうやって怪我や死亡のリスクを避ければよいのでしょう。

異常行動が見られたときに飼い主さんがすべき対応策があります。

近くに呼んで落ち着かせる

異常行動が見られたら、飼い主さんの声がけで近くに呼んで落ち着かせましょう。

揺れが始まる前であれば、そのまま近くから離れないように抱きかかえるようにするとよいです。

また、揺れが始まると、よりパニックや異常な行動がヒートアップしてしまうことがあります。

飼い主さんの近くから離れることで、怪我のリスクなどが高まってしまうので、離れてしまわないように気をつけましょう。

揺れが収まるまで抱きかかえて待つ

地震の揺れが収まるまでは、飼い主さんも頭上や家具の転倒などに気をつけながら、揺れが収まるまで待ちましょう。

揺れている間は無理に動くことなくその場で揺れが収まるのを愛犬と一緒に待つのがよいですね。

「ハウス」でクレートに

揺れ始まってしまい、近くに呼び寄せることができないような場合や、近くにクレートがあっていれることができるという場合は、「ハウス」などの声がけでクレートにいれることを優先するとよいです。

クレートに愛犬が入ってくれていることで、愛犬がいる場所を把握しておくことができますし、家具や荷物などが落ちてきてしまったときに愛犬の命を守ることができる役割を果たしてくれることもあります。

関連記事:愛犬にはクレートトレーニングを!避難所でも快適に過ごすために

リードを使って自分の近くで固定

抱きかかえているだけだと、普段とは違った行動をとってしまってる分、強い力で飼い主さんから離れてしまったり、飼い主さんの指示が普段のように伝わらないというようなことがあります。

そこでリードをつけた状態で飼い主さんの近くで固定するように居ることで、暴れまわってしまったり、逃げ回ってしまうというような状態を防ぐことができます。

揺れが収まったら落ち着いて避難行動を

愛犬を近くに呼び寄せ、愛犬と一緒に揺れが収まるのを待ったあと、又は揺れが収まってから近くに愛犬を呼び寄せることができたら、落ち着いて避難行動に移りましょう。

クレート・キャリーのまま避難

クレートやキャリーに愛犬をいれてあげることができたら、そのまま避難行動を行うとよいです。

逃げてしまったり、暴れてしまったりということを防ぐことができますし、避難先で愛犬が過ごすことができる場所にもなります。

おやつを活用して落ち着かせる

どうしても飼い主さんの声が愛犬に届かないほどパニックになってしまっていたり、激しく吠えてしまっているような場合に、飼い主さんもパニックになってしまうことがあります。

その場合、簡単な指示で一度おやつを活用し、落ち着かせて避難行動にうつるとよいです。

指示が通らない場合でも、緊急事態であるということを考慮し、例外でおやつを活用して一度落ち着かせるのも方法のひとつです。

異常行動をとった地震のあとのアフターケア

地震により異常行動をとるということは、やはり愛犬は普段とは違った、強い恐怖や不安を感じたり、強いストレスを受けた状態になってしまっています。

地震や津波などから避難を終え、落ち着くことができたあとは、アフターケアを忘れずに行いましょう。

怪我の有無を確認する

地震の揺れの中、避難行動の最中で、怪我をしてしまっているということがあります。

元気そうでもよくみたら怪我をしていたというようなこともあるので、全身くまなく怪我をしてしまっていないか確認してあげましょう。

体だけではなく、口の中などを怪我してしまっていることもあるので、忘れずに確認してあげるとよいです。

体調を確認する

体調の状態を確認することも大切です。

強いショックを受けたり、ストレスを感じたりしたあとに、食欲不振が起こってしまったり、うんちやおしっこがいつも通り出ていない、下痢や嘔吐が起こってしまうなどの体調に異変がおこることがります。

できれば動物病院などで受診をするとよいです。

災害中で受診することができないという場合は、避難所とは別に、負傷動物救護所などが開設していることがあるので診てもらえるとよいでしょう

ストレスを散歩や遊びで発散させる

ストレスを散歩や遊びなどで発散させることで、愛犬の状態が心身ともに回復するということがあります。

災害中ということもあり、いつも通りとはいかないでしょう。

しかし、短時間、少しだけでも、散歩をしたり、遊んだりという方法でストレスを発散させてあげるとよいです。

快適な場所で過ごすことができるようにする

避難生活では、普段とは慣れない環境で過ごさなければいけないこともあります。

そこで、できるだけ愛犬が快適に過ごすことができるようにキャリーやクレートの中に安心することができる普段使用している毛布やタオルを使って安心できる環境を作ってあげたりするとよいです。

日頃からクレートやキャリーが安心できる場所であるということを覚えさせてあげておくことも大切です。

また、暑さや寒さが原因でストレスになってしまうこともあるので、できるだけ環境温度も整えてあげることができるとよいですね。

スキンシップで愛情表現

やはり愛犬にとって、飼い主さんとのスキンシップは、心の栄養になり、安心したり心が安定したり、不安や恐怖を和げることができます。

普段のように、愛犬へのスキンシップで愛情表現をして愛犬の心を癒やしてあげるとよいですね。

まとめ

  • 犬(愛犬)は地震の前に異常行動を見せることがある
  • 異常行動によって怪我をしてしまったりという危険がある
  • 異常行動を落ち着かせるためにも、怪我などから守るためにも、地震の揺れが収まるまでは飼い主さんの近くに寄せる
  • 揺れが収まったら落ち着いて愛犬と避難行動をとる
  • 避難あとなどにはアフターケアを忘れずに、異常行動により負った怪我などが無いかもよく確認する
ひとこと

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