犬が地震で怪我を!受診できない場合も・・・予防策と応急処置は?

今回の記事の内容は・・・

地震で犬が怪我をした場合に診てもらえる場所

愛犬が地震により怪我をしてしまった場合、かかりつけの病院に受診することが一番よいといえます。

しかし、地震が起きた直後となると、受診をストップしていたり、地震のあとの津波などで、受診することができる状況ではないということもあります。

かかりつけ医とは別に、万が一の時に行くことができそうな近くの動物病院をピックアップしておきましょう。

また、地域によっては、避難所のように負傷動物救護所というものが設けられることがあります。

お住まいの場所で、負傷動物救護所が開設されるのか、またその場所はどこなのかを確認しておく必要がありますね。

犬が地震で怪我をしないための予防策

やはり地震の規模が大きければ大きいほど、怪我をしてしまったワンちゃんを診てもらうという状況はかなり厳しいものとなります。

そのため、飼い主さんは普段から、地震が起きても愛犬が怪我をしないための予防策を講じておく必要があります。

家具や高い場所に置いている物の落下対策を

地震の揺れにより、家具が倒れてきてしまったり、高い場所に置いていたものが落下してきてしまったりということで愛犬が怪我をしてしまうということがあります。

すべての家具において地震で倒れてしまわないようにしっかりと固定しておきましょう。

家具の引き出しもでてきてしまわないように、ストッパーなどで固定しておくとなおよいです。

また、家具の上などの高い場所に重いものや硬い荷物などは置かないようにしましょう。

食器棚や窓のガラス対策を

地震により食器棚が開き、食器が割れた状態で散乱してしまい、それによりワンちゃんが怪我をしてしまうということがあります。

食器棚にはストッパーなどを活用し、落下を防止しておきましょう。

また、窓ガラスが割れてしまうということもあるので、窓ガラス散乱防止シートなどを活用し、万が一割れてしまっても散乱しないようにしておくとよいです。

地震の揺れに愛犬がパニックにならないようにする

先ほどまでの予防策は事前に行っておけるものです。

しかし、怪我をさせないための予防策としては、地震の揺れが起こったときに直ちに行わなければいけないことがあります。

愛犬が地震の揺れや揺れにより起こる音、緊急速報のアラート音などにより、パニックになってしまうということがあります。

パニックになってしまったワンちゃんは、大きく暴れたり、家を走り回ってしまったり、自ら壁や家の角などに衝突してしまったりというような行動をしてしまい怪我をしてしまうことがあります。

地震が起きた瞬間に、愛犬を自分の近くに呼び、飼い主さんのそばで揺れがおさまるのを待つ、できるだけ早くパニックを落ち着かせてあげるということが大切です。

関連記事:愛犬が緊急地震速報に怖がる!トラウマになることも…対処法は?

犬が地震で怪我をしてしまった場合の対応策・応急処置

予防策をおこなっていたとしても、地震で怪我をしてしまうということはあります。

では愛犬が地震により怪我をしてしまった場合は、どのような対応、応急処置を行えばよいのでしょう。

切り傷などの怪我の場合の応急処置

切り傷などの怪我をしてしまった場合、患部を水で洗いながします。

この時、人間用の消毒液などは使用せず、きれいな水で洗い流すようにしましょう。

患部を洗ったあとは、ガーゼやきれいな布で患部を覆います。

血が出続けてしまっているときは、ガーゼや布を押し当てるようにして圧迫し、止血をしましょう。

ワセリンがある場合は、患部の乾燥を防ぎ治りを助けてくれるので、活用するのもよいです。

止血ができたあとは、ガーゼ又は布の上から包帯を使って固定してあげましょう。

頭を打った場合

頭を打ったような場合は、まずは様子を見る必要があります。

あまり激しく動かないように、ゆっくり過ごさせてあげましょう。

脳震盪などを起こしてしまっている場合は、以下のような様子がみられます。

  • フラフラしている
  • よだれを垂らしている
  • 硬直している
  • 嘔吐をする
  • 麻痺している
  • 失神してしまう

頭を打った直後はこういった症状がみられなくても、数日後に症状が出るということがあるので、注意深く様子を見ることが大切です。

また、たとえ元気な状態が続いたとしても、落ち着いて動物病院を受診できる状態になったときには、必ずその旨を伝え獣医さんに診てもらうようにしましょう。

火傷してしまった場合

地震の揺れでストーブやヒーター、やかん、熱湯などが倒れてしまい、火傷を負ってしまうということもありますね。

火傷してしまった場合は、できるだけ早く冷水、又は氷水で患部を冷やすことが大切です。

断水していない場合は、水道の流水で冷やすのもよいです。

しっかりと患部の熱が取れるように十分に冷やしてあげましょう。

氷水や保冷剤で冷やす場合は、直接当てるのではなく、布やガーゼなどで包んでから患部に優しく当てます。

冷やしたあとは患部をガーゼや包帯で覆います。

患部を冷やしたあと、体温が低下してしまうことがあるため、毛布に包んだり、抱っこしたりしてあげましょう。

停電していない場合、できるのであれば暖房器具で室温を調節し、低体温症が起きてしまわないように注意してください。

状況の悪化や重大な怪我をしてしまっている場合

状況が悪化してしまっているような場合や、見るからに対応することができない重大な怪我をしてしまっているというような場合は、できるだけ早く動物病院への受診、又は負傷動物救護所などで獣医さんに診てもらうことをしてください。

地震による犬の怪我が悪化しないために注意すること

地震による犬の切り傷などが応急処置をしたあとも悪化しないために、注意しなければいけないことがあります。

傷口をなめようとしてしまう

犬は怪我をしたときに、怪我をした部分を舐めて、傷を治そうとしたり、自分を落ち着かせたり慰めるといったことがあります。

しかし、口の中には細菌が含まれているため、舐めることで傷が悪化してしまうことがあります。

傷口を舐めてしまわないように、しっかりとガーゼや包帯を活用し、傷口を覆うことが大切です。

包帯などが気になってしまう

包帯などが気になって口でほどこうとしたり、包帯の上から舐めてしまい、よだれが染み込んでしまったりということがあります。

やめさせようとしても不可能であったり、ストレスになってしまうこともあるので、できるだけこまめにガーゼや包帯を交換することで悪化しないように対策しましょう。

犬の地震による怪我の応急処置のために準備しておくべき物

地震により愛犬が怪我をしてしまっても、すぐには受診できないという状況になってしまうことはあります。

そんなとき、飼い主さんができる最善の応急処置を行うためにも、避難グッズの中に怪我への応急処置用のものを準備しておくとよいでしょう。

飼い主さんにも使用できるので、飼い主さんの分を用意するときに、愛犬の分としてすこし多めに準備しておくとよいですね。

  • ガーゼ
  • きれいな布
  • 包帯
  • 脱脂綿
  • ワセリン

この他、動物病院で処方されていた薬なども入れておいても役立つ場合がありますね。

まとめ

いかがでしたでしょう。

  • 地震で犬が怪我をしてしまった場合は、できるだけ早く動物病院又は負傷動物救護所などへ
  • 日頃から、地震が来ても犬が怪我をしにくい予防策を
  • 地震が起きてからもパニック行動で怪我をしないように注意
  • 受診できない場合は、飼い主さんによる最善の対応策として応急処置を
  • 元気そうであっても受診できる状況になったらできるだけ早く受診する
  • 避難グッズに怪我の応急処置に使用できるものをいれておく
ひとこと

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