猫ちゃんと住む自宅で地震が起こった際に、猫ちゃんが怪我をしてしまうということがあります。
しかし、地震により怪我をしてしまうと、すぐにかかりつけ医に診てもらうことができないということもあるのです。
そこで、予防策として地震が来る前に猫ちゃんが怪我をしてしまわないようにしておく必要があります。
また、猫ちゃんが怪我をしてしまったものの、受診することができない場合、飼い主さんがどのような対応を行う必要があるのかを知っておくことが大切です。
そこで今回は、地震で愛猫が怪我をしてしまないように日頃行っておくべき予防策、万が一怪我をしてしまった場合に飼い主さんができる応急処置をご紹介していきます。
地震で猫が怪我をしてしまった場合に診てもらえる場所
地震で猫が怪我をしてしまった場合は、かかりつけの動物病院に受診することが一番です。
しかし、地震の規模が大きかったり、地震直後などは受診ができないということもあります。
かかりつけの病院とは別に、万が一の場合に行くことができそうな動物病院をピックアップしておくとよいです。
また、動物病院がどこも受診することができない状況であるという場合、避難所のように、負傷動物救護所などが設置されることがあります。
自治体によって異なるため、お住いの地域では負傷動物救護所などが開設されるのか、またその場合場所はどこになるのかを事前に確認しておきましょう。
猫が地震で怪我をしないための予防策
やはり地震の規模が大きかったり、地震による津波が起こってしまったときなどは、普段のようにすぐに動物病院に受診することが難しい状況になることがあります。
そのため、できる限り、自宅で地震が起こっても猫ちゃん怪我をすることがないように予防した環境を作っておくことが大切です。
家具が倒れたり物が落ちてこない対策
地震の揺れにより、家具が倒れてきてしまったり、大きな物が落ちてきてしまうことで怪我をしてしまうことがあります。
地震が起きても全ての家具が倒れてこないように、しっかりと固定しておきましょう。
重い引き出しが開いてしまい、落ちてしまうということもあるので、ストッパーなどで落下対策をしておくとなお良いです。
また、高い場所、家具の上などに、重いものや硬いものが置いてあり、それらが落ちてきてしまい怪我をしてしまうということもあります。
重いものなどを高い場所に置いておくのはやめましょう。
食器棚や窓ガラスへの対策
食器棚のドアが地震の揺れにより開いてしまい食器が割れて散乱してしまうことがあります。
それらにより猫ちゃんが怪我をしてしまわないように、食器棚にはストッパーなどを活用し、落下を防止しておきましょう。
また、窓ガラスが割れてしまい怪我をするということがあるので、窓ガラス散布防止シートを活用し、万が一割れてしまっても、散乱しないようにしておくとよいです。
実際に揺れてからの予防策
事前の準備はできず、実際に揺れてから対応しなければならないことがあります。
それは、猫ちゃんがパニックになってしまい、普段とは違った行動をすることによる怪我です。
などといったパニック行動で怪我をしてしまうことがあるのです。
猫ちゃんを飼い主さんの近くに呼ぶか、抱っこした状態、などで暴れてしまったり、走り回ってしまったりということを防ぎ、できるだけ早くパニックを落ち着かせてあげることが大切です。
猫が地震で怪我をしてしまった場合の対応策・応急処置
いくら予防策を行っていたとしても、地震により怪我をしてしまうということはあるのです。。
そんなときは、落ち着いて飼い主さんが最善の対応、応急処置をしてあげる必要があります。
では、どのような応急処置を行えばよいのでしょうか。
擦り傷や切り傷の場合の応急処置
擦り傷や切り傷を負ってしまった場合、患部を水で洗い流し、清潔な状態にしてあげます。
この時、人間用の消毒液などは使用せずに、きれいな水で洗い流しましょう。
洗ったあとは、ガーゼやきれいな布で傷口を覆います。
洗い流したあとも、血が止まらないようなくらい傷が深い場合は、ガーゼや布を押し当てるようにし、圧迫して止血をしましょう。
止血できたあとは、ガーゼやきれいな布の上から包帯で固定します。
頭を打ってしまった場合
頭を打ってしまった場合は、できるだけ安静な状態にさせ様子を見ます。
脳震盪などを起こしてしまっている場合は、硬直、嘔吐、麻痺、痙攣などの症状が起こることがあります。
頭を打った時は、症状がなくても、数日後に症状が出るということもあるので、しばらくは気を抜くことなく様子を見続ける必要があります。
また、たとえ元気な状況が続いたとしても、地震による状況が落ち着き、動物病院に受診できる場合は、できるだけ早く受診し、必ずその旨をお伝えし、獣医さんに診てもらうようにしてください。
火傷をしてしまった場合
地震の揺れにより、ストーブやヒーター、やかん、熱湯などで火傷をしてしまうということもあります。
火傷をしてしまった場合は、できるだけ早くしっかりと患部の熱が取れるまで冷やしてあげましょう。
冷やすときは、断水していない場合、シャワーなどの流水で冷やします。
患部の状態がひどく流水をかけることができない、断水している場合は、冷凍庫に残っている保冷剤や氷を使って冷やしましょう。
その場合、直接あてるのではなく、必ずガーゼや布などで包んでから患部に当てるようにしましょう。
患部の熱がとれるまでしっかりと冷やしたあとは、低体温症にならないように注意する必要があります。
できれば、室温を暖かく調節する、不可能な場合は毛布に包んだ状態で抱っこをするなどし、体温が低下してしまわないようにしましょう。
地震による猫の怪我が悪化しないために注意すること
応急処置をしたあとも、傷口が悪化しないように注意しなければいけません。
傷を舐めないようにする
猫は怪我をしたときに怪我をした部分を舐めて治そうとします。
しかし、口の中には傷口によくない細菌も含まれてしまっていることがあるので、舐めてしまわないようにしましょう。
ガーゼや包帯でしっかりと固定し、患部を覆っておきましょう。
包帯が気になってしまう
包帯が気になってしまい、ほどこうとしたり、包帯の上から舐めてしまったりということもあります。
やめさせることができなかったり、無理に何度もやめさせようとすることがストレスになってしまうこともあるので、できるだけこまめにガーゼや包帯を交換することで、悪化を防いであげるようにしましょう。
地震による猫の怪我への応急処置! !準備しておくべきもの
地震によって猫ちゃんが怪我をしてしまっても、すぐに受診して獣医さんに診てもらうことは難しいということがあります。
そんなときに、最善の応急処置を飼い主さんがしてあげるためにも、避難グッズの中に怪我への応急処置に必要なものを用意しておくとよいですね。
飼い主さんにも使用できるものが多いため、飼い主さんの分を用意する時に多めに猫ちゃんの分として用意しておくとよいです。
ワセリンは患部の保湿剤として使用することができ、乾燥を防ぎ傷の治りを助けてくれるので、もしもの場合は使用できますね。
まとめ
いかがでしたでしょう。
地震が起きた時には、できるだけ早く獣医さんによる適切な処置を施してもらうことが、最も望ましいです。
しかし、災害時には受診することが極めて困難な状況になってしまうことがあります。
日頃から予防策を講じて怪我をしない環境を作っておくことや、いざという場合に飼い主さんが落ち着いて応急処置を行うことが、猫ちゃんのいのちを守ることに繋がります。
怪我をしてしまった場合でも、落ち着いて最善の行動を取りましょう。
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