地震が起こった際、ペットと一緒に避難するという同行避難、同伴避難が飼い主さんには求められます。
しかし、犬と一緒に避難をするよりも、猫ちゃんと一緒に避難をするほうが難しいと言われています。その理由には、地震の揺れに対して猫ちゃんが取る行動にポイントがあります。
そこで今回は、地震の際に、大切な愛猫の命を守るために、飼い主さんがまず第一にすべきことをご紹介していきます。
また、愛猫の命を地震から守り、安全に避難するために、日頃から行っておくべきことも合わせてご紹介していきますね。
地震が起きたときに猫がとる行動

では、地震が起きた時に、猫ちゃんがとる行動を確認していきます。
飼い主さんよりも先に察知する
猫ちゃんの場合、危険察知能力がとても高く、地震の揺れを人間よりも早く察知することがあります。
固まって何が起こるのかと真剣になる様子や、ひどく鳴いたり、走り回りだしたりということがあります。
地震の揺れが怖くて逃げようとする
いざ飼い主さんにも揺れを感じるくらい揺れ始めると、猫ちゃんは恐怖を感じたり、驚いたりという行動を見せます。
猫ちゃんの特性として、なにか危険なこと、怖いことが起こったら、その場からいち早く逃げようとするのです。
そのため、高いところに登ったり、どこか陰の方へ身を隠すように隠れたり、走り回ったりという行動が見られます。
地震が起こった時に猫に及ぶ危険なこと

上記のように、猫ちゃんは人間よりも早く地震に察知したり、地震の揺れを感じたときに、普段とは違った行動を見せることが多くあります。
そのため、地震の揺れにより、危険なことがたくさんあります。
揺れによる落下物での怪我
揺れが起こった際に、いち早くその場から逃げようとした際に、頭上から落ちてくる家具などが逃げる猫ちゃんの頭や体にぶつかってしまうことがあります。
隅に隠れて出てこない
家具の隙間や猫ちゃんしか入ることができない隙間、飼い主さんが隠れているところがどこなのかわからない状態の場所などに隠れて出てこない、又は出てこれなくなってしまうことがあります。
外に逃げ出してしまう
自宅の中で揺れが起き、怖くて逃げようとした時に、屋外に逃げ出してしまうということがあります。
自宅から避難しなければいけない状態なのに、外に逃げ出してしまったことで、迷い猫になってしまったり、一緒に避難することが困難になってしまうこともあります。
猫の命を守るために飼い主さんがいち早くすべき行動

では地震の揺れの中、愛猫ちゃんの命を守るために、飼い主さんがいち早く行うべき行動についてです。
揺れの中、飼い主さんの命を守ることもとても重要ですので、自分の身の回りにも十分に注意しながら行いましょう。
また、揺れが強すぎて立つことも困難な状況の場合は、無理せず揺れが収まってから行動を始めてください。
逃走経路を遮断する
もし地震の揺れが起きたときに、窓を開けてしまっていたというような場合、飼い主さんと猫ちゃんの避難経路以外の窓、また扉などを閉めましょう。
屋外や、地震発生時に過ごしていた室内からの逃走を防ぐためです。
猫をクレートやゲージにいれる
猫ちゃんが逃げてしまわないようにも、避難をスムーズに行うためにも、クレートやゲージに猫ちゃんを入れてあげましょう。
逃走を防ぐことができますし、落下物などから身を守ることにも繋がります。
抱っこする
クレートやゲージが近くに無いときなどは、パニックになって猫ちゃんが走り回ったり、逃走してしまうのを防ぐために、抱っこしましょう。
普段よりも怖さで暴れてしまったりということもありますが、できるだけ普段通りの声がけで名前を呼んだりしながら、落ち着かせてあげるとよいです。
普段から地震への対策として猫のためにしておくべきこと

いざ地震が起こってからだけではなく、揺れが起きたときに猫ちゃんの命を守るために、飼い主さんが日頃から行っておくことができる対策があります。
家具を固定しておく、
地震の際に家具が猫ちゃんに倒れてきてしまったり、倒れたあとの隙間に猫ちゃんが入り込んで身を隠してしまったりということがないように、家具を固定しておくことが大切です。
家具の上などに重たいものなどを置いておかないようにすることも必要です。
また、猫ちゃんのために置いているキャットタワーもしっかりと固定しておくようにしましょう。
屋外へ自由に出られないようにしておく
普段から、自由に外に猫ちゃんが出ることができないようにしておくことも大切です。
玄関には柵を設置しておく、窓や網戸にストッパーをつけておく、隙間ができてしまう窓やベランダにはネットを張っておく、などの対策を行っておきましょう。
普段隠れる場所を把握しておく
普段なにか驚いたりした際に、隠れに行く場所などを何箇所か観察して知っておくとよいです。
また、普段ならいつの間にか出てくるというような場所でも、地震の際に入りこまれてしまったら、避難のときに遅れを取ってしまうなというような場所があれば、封鎖しておくことをおすすめします。
ゲージやクレートに慣れさせておく
嫌がることなくゲージやクレートに入ることができるように、普段から慣れさせておくとよいです。
また、ゲージやクレートはいざというときにすぐに使用することができる場所に置いておくようにしましょう。
地震が起きた時に猫に使える便利グッズ

地震が起きた際、猫ちゃんがパニックになってしまったり、怖さで落ち着きを取り戻すことができないことがあります。
すると普段はできることができなくなってしまったり、飼い主さんも困ってしまうような事態になることがあります。
そこでとても役立つ便利グッズがあります。
洗濯ネット
猫ちゃんが逃走しようとしたり、いつもは抱っこさせてくれるのに暴れてしまってできないというようなときに、洗濯ネットを使用します。
洗濯ネットを上からかけてすくいあげるようにして、一時的に洗濯ネットの中に入るような形にすることで、捕まえておくことができます。
無理に抱き上げてしまうと、飼い主さんや猫ちゃんの怪我に繋がることもあります。
暴れてしまっていてもクレートになかなか入れられないこともあります。
少しかわいそうだなと感じることもありますが、怪我をすることもなく、スムーズにクレートに入れいち早く避難行動にうつることで、結果的に愛猫ちゃんの命を守ることに繋がります。
逃走や身を隠してしまう前に、クレートやゲージなどにいれるときに活用できるので、万が一の場合のために用意しておくとよいですね。
ハーネス・リード
普段は使用することのないハーネスやリードであっても、地震のときのために一つ用意しておくことをおすすめします。
サッとつけることで、猫ちゃんの逃走を防ぐこともできますし、のちの同行避難、同伴避難の際などにも役立ちます。
まとめ

いかがでしたでしょう。
いつもは穏やかでまったりとした猫ちゃんでも、地震の揺れのときは、飼い主さんの抱っこを嫌がってしまったり、爪でひっかかれてしまい捕まえておくことができないというような場面になることもあります。
便利グッズを駆使したり、日頃からの対策で、地震から愛猫ちゃんのいのちを守りましょう。
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