犬との避難中の生活の中で困る場面に遭遇してしまうことが多いトイレ問題。
など、様々な普段の生活のスタイルを、避難中の生活の中では乱されてしまいます。
そこで今回は、避難生活中に愛犬のトイレはどうしたらよいのか。
また、避難中のトイレで愛犬が困らないようにするためには、普段からどのようなトレーニングをしておくべきなのか、ご紹介していきます。
避難中のトイレでどんな犬は困難?

では普段の生活から、避難中のトイレ問題で困ってしまうワンちゃんはどんな子なのでしょう。
以上のポイントに当てはまっているという場合は、避難生活中のトイレが困難になってしまう可能性が高いです。
愛犬のトイレの生活スタイルに変化があるとどのような危険がある?

愛犬が避難中の生活の中でトイレが難しいという状態になってしまうととても危険です。
ストレスが溜まったり、膀胱炎になってしまったり、と避難中は動物病院に受診するということもなかなか難しいという期間もあるため、健康状態が悪くなってしまうという状況は避けたいものです。
愛犬との避難中の生活でトイレはどうしたらよいの?

では、愛犬が避難中の生活の中でトイレをスムーズにするためには、どうしたらよいのでしょう。
ペットシートで排泄を
避難中のトイレはペットシートで排泄をさせてあげるとよいです。
ペットシートは最低でも2、3週間分は用意しておきましょう。
災害時、なかなか避難生活中に新たにペットシートを購入することができない、犬用の支援物資がなかなか届かないということが考えられるため、できるだけ多めに用意し、保管しておくことをおすすめします。
また、ペットシート使用後に処理するために、ニオイが漏れないゴミ袋も一緒に用意しておくとよいです。
安全を確認して短い時間でもお散歩をする
どうしてもペットシートや決めた場所でトイレをすることができないという場合は、避難している施設や避難している車の周囲などを短めに散歩しましょう。
もちろんですが、周辺の安全には十分に気をつけ、無理のない範囲、距離で行いましょう。
あまり遠くへ離れず、同じ場所を何周か周回してあげるだけでもよいです。
おむつの活用
ペットシートでも排泄がうまくいかない、周囲を散歩させてあげることも難しいというような場合は、おむつの活用もおすすめです。
おむつを履かせてあげることで、好きなタイミングでいつでも排泄して大丈夫な状態を作ってあげましょう。
おむつを活用するときのために、ウエットシートも準備しておきましょう。
排泄後おむつを変える際、ひどく汚れているようなときは、ウエットティッシュで拭き取ります。
おむつ使用時だけではなく、排泄物を処理する際の飼い主さんの清潔を保つためにも使用できますね。
愛犬が避難中の生活でトイレのためにしておくべき普段のトレーニング

愛犬が避難中の生活でトイレに困ることなく、どこでもスムーズに排泄ができるようにするためのトレーニングを普段の生活の中で日頃から実践しておくことをおすすめします。
トイレなどというコマンド(言葉)を導入する
普段トイレシートで排泄が出来る子には、「トイレ」や「ワンツー」、「ちっち」など愛犬と飼い主さんにとってトイレで排泄をするというコマンドを導入しましょう。
トイレなどというコマンドがあると、人間が酸っぱいものを見たときに唾液が分泌されるように、コマンドを飼い主さんが発することで、自然と排泄したい気持ちになるというものがあります。
トイレという言葉と排泄が紐づいている状態です。
そうすることで、トイレシートを敷いている場所が自宅ではない他の避難場所になったときでも、トイレシートがあり、排泄をして良い場所なのだという気持ちにさせてあげることができます。
【コマンド導入の方法】
普段の生活の中でトイレシートで愛犬が排泄をしているときに、飼い主さんが「トイレ」や「ワンツー」「チッチ」など決めた言葉を繰り返し何度か言い続けます。
排泄が終わったあとは「トイレでできたね。」などコマンドを交えて褒めてあげるとよいです。
普段から少しずつトイレのコマンドを導入しておくことで、トイレシートはあるものの自宅ではないという時に、避難場所だけどトイレシートがあるからトイレをしても大丈夫なのだ。という気持ちにさせてあげられる手助けになります。
おむつを使ったことがあるという経験を
環境が変わりどうしても排泄することができないときに役立つのがおむつです。
しかし、一度もおむつを使用したことがないワンちゃんが突然災害時の避難中におむつをつけさせてしまうと、よりストレスになったり、排泄ができなくなってしまいます。
日ごろの生活の中で、おむつというものを使用する経験をさせておきましょう。
もちろん普段ずっと付けてしまっていると、おむつでしか排泄をしなくなってしまうということがあるので、散歩のときや、普段の生活の中での何時間かなどおむつを使用することにも抵抗がないという状態にしておいてあげるとよいです。
生活スタイルの中で、散歩・トイレの時間を決めない
普段の生活スタイルの中で、散歩やトイレの時間をしっかりと決めてルーティーン化してしまっていると、災害時、避難中の生活ではとても困ってしまう原因となります。
体内時計がしっかりとしているワンちゃんだからこそ、普段からしっかりと決まった時間があると、避難中に時間がずれること、時間通りに散歩や排泄ができないことに、ひどくストレスを感じてしまいます。
日ごろから、ご飯も、トイレも散歩も時間をあえてずらしたりしておくことで、避難中に愛犬が感じてしまう待つストレス、できないストレスを軽減してあげることに繋がります。
トイレシートを色々な場所に移動させる
普段の家の中でトイレシートを決まった場所に必ず敷いておくということが多いです。
しかし、トレーニングとして、トイレシートの場所を色々な場所に変えるということも行っておくとよいです。
トイレをする場所の認識が【決まった場所】ではなく、【トイレシートで排泄をする】という状態になっているのがベストです。
スムーズにどこでも排泄ができるようにしておくことで、避難中、自宅ではない別の場所でもトイレをすることができるようになります。
どうしても愛犬が避難生活中のトイレをしてくれない・失敗してしまうときは

どうしても避難生活中にトイレをしてくれない場合や、失敗してしまうときは、飼い主さんはどうしたらよいのでしょう。
愛犬の体調に異変があった場合
排泄がうまくできずに、膀胱炎になってしまったり、水分補給をしてくれない、食欲がなくなってしまっているなどという体調に異変が起こってしまうということもあります。
様子を見るということも大切ですが、もし受診することができる動物病院があるという場合は受診をしましょう。
また、災害時は動物病院が開いていないということもあります。
災害時の避難中に、避難所とは別に、ペットのための、負傷動物救護所を開設しているという市区町村もあります。
お住まいの市区町村にそういった場所があるのか、災害時に受診することができる病院はどこにあるのか、しっかりと事前に確認しておきましょう。
トイレを失敗してしまうとき
普段はトイレで排泄ができているという子でも、災害により避難生活を強いられ、普段とは違った慣れない環境により、緊張や不安やストレスでトイレを失敗してしまうようになることがあります。
上記でご紹介したトイレのコマンドの導入やトイレシートを移動させたりと普段から災害時の避難中のためのトレーニングをしていた子でも失敗してしまうこともあります。
しかし、避難中のトイレの失敗は、ただでさえストレスなど精神的な部分が関係してしまっているので、叱ったり、無理にトイレを正しい場所でさせようとせずに、緩やかな気持ちで受け止めてあげられるとよいですね。
まとめ

いかがでしたでしょう。
愛犬が避難中の生活の中でも、ストレスなく排泄することができるようにするためにも、普段から様々なトレーニング、方法や環境を変えるということをしておくことが大切ですね。
人間でも避難中はトイレが普段とは違った形式になり、トイレを安心してすることができない、トイレ問題にストレスを感じてしまうといことがあります。
ワンちゃんも同じように、大なり小なりストレスを感じますよね。ちょっとした散歩や普段よりも少し激しめに遊びやスキンシップをとる、おやつを多少活用するなどという方法で、できるだけストレスなく過ごすことができるとよいですね。
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